高卒で人気外食店に入社して3年間で成長したこと【高卒社員活躍事例No.2 株式会社一門会様】
高校を卒業してすぐ社会で働き始める高卒社員はどのように活躍しているのでしょうか。
今回は以前採用成功事例でお話を伺った、行列のできる「串かつ だるま」を大阪で運営する株式会社一門会の取締役藪口(やぶぐち)様と高卒入社3年目椙本(すぎもと)様にインタビューを行いました。就職活動時のことや入社してからの成長についてお話を伺いました。
椙本様(左):入社3年目。ホールやキッチンスタッフとして勤務。
藪口様(右):取締役本部長。人事を担当。
<外部リンク:株式会社ジンジブ>高卒採用の基本を完全網羅<参加無料>ジョブドラフトセミナー
(1)高校時代の就職活動
ー 就職活動はいつ頃から始め、どんなモチベーションでしたか?
椙本様:就職活動は高校3年生の6月頃から始めました。
通っていた山口県の高校では就職する友人が多く、地元や福岡に出て就職する人がほとんどでした。高校時代は勉強が得意な方ではなかったこともあり、できるだけ早く自立しようと考え、卒業後の進路は就職しか考えていませんでした。
生まれも育ちも山口県でしたが、兄弟が大阪で就職したことがきっかけで大阪を訪れる機会が多くなり、大阪の活気が好きで自分も大阪で就職したいなと考えるようになりました。
希望の業界や職種は特に決めておらず、大阪に出たいという強い想いで就職活動を始め一門会の求人票を見つけ、応募を決めました。
基本的には、学校に届いた求人票の中から自分で気になる企業を探して就職先を決めるスタイルでした。大阪の求人はいくつか来ていましたが、その中で一番馴染み深く、自分のイメージに合っていたのが一門会だったので、応募前から受けたいと思ったのは一門会一択で、迷いはありませんでした。
ー 一門会様を志望した決め手はどこにありましたか?
最初はたまたま高校に届いて掲示板に張り出されていた求人票を見つけたのがきっかけです。先輩が過去に入社した実績もなく、一門会が高卒採用に力を入れ始めたのもその年からだったので、運命だったなと感じています。
ー 就職活動で大変だったことや苦労したエピソードはありますか?
就職活動全体に関しては、人生で最後の夏休みだったので就活漬けではなくもう少し余裕を持って過ごしたかったなと感じています。
就活中は履歴書の作成に本当に苦戦しました。文字を書くのが苦手で、先生に添削してもらいながら改善を繰り返して、最終的には100枚以上書き直してやっと完成しました。
(2)入社を迎える気持ち
ー 入社する頃はどんな気持ちでしたか。
期待もありましたが、それ以上に不安が大きかったです。
メンタルが強い方ではなかったので、慣れない土地や環境で馴染めるか、人間関係を上手くやっていけるかを考えていました。
ー 入社当時から仕事内容はどのように変わりましたか。
1年目はひたすら作業を覚えることに必死でした。ドリンク、揚げ物、ホールスタッフ業務など、全ての業務に対応できるように様々な業務を経験しました。
入社当時はバイトの方や先輩社員、お客さんとのコミュニケーションが一番大変でした。
直接目と目を合わせると緊張すると分かってからは鼻のあたりを見るように工夫をしていました。そのように入社当時はすぐに緊張していましたが、最近では「笑顔がいいね」と言っていただける機会が多くなりました。
〈外部リンク:株式会社ジンジブ〉累計ダウンロード数1,500件以上!高卒採用お役立ち資料
(3)社会人になって成長したこと
ー入社直後や高校生の時と比較して自分自身でどのような成長実感がありますか?
入社当時は、上司から指示されたことにひたすら応えていたのですが、後輩が出来たことで徐々に人に指示を出せるようになり、自分で考えて行動することができるようになりました。
後輩が出来たことで上の立場になるので、しっかりと手本になる行動をしないといけないなと感じます。入社1年目の頃に「分からないことや出来ないことがあって当たり前」というスタンスで丁寧に教えて頂いて今があります。今度は私が後輩が分からないことがあった時に聞きやすいように意識して接するように気を付けています。
社会人になってからは、時間厳守など人に迷惑をかけないための基本的な事への意識が高くなったと感じます。高校生の頃は人に甘えられていたことも、自立して責任を持って行っていかないといけないなと実感しています。
入社して3年目に入って感じるのは、会社に対しての愛着がどんどん増してきていることです。高校の後輩で大阪に出たい子がいたら自信を持って紹介しますし、大阪でご飯を食べるときに迷っていたら真っ先に紹介したいです。
ー 今後の目標や夢を教えてください。
今後の目標は、店舗異動をしてみたいなとひそかに思っています。もっと大きい店舗で活躍できるように挑戦してみたいです。「この人ならどの店舗でも大丈夫!」と任せて頂けるような人材になりたいと思います。
将来的には会社にとって必要とされる人材になって、目標の人である店長を越すことができるように今は一生懸命頑張ります。
就職に向けて頑張る高校生には、コロナ禍で大変だと思いますが、仮に第一志望に行くことが出来なくても諦めずに頑張ってほしいなと思います。
(4)高卒社員の活躍に期待すること
ー 高卒社員さんの成長角度は客観的に見ていてどうお感じになりますか?
藪口様:入社当時は、正直なところおとなしい子だなという印象で、お客様に対して元気よく接客できるかな、スタッフが20~30名いる中でしっかりコミュニケーションをとって協調性を持ってやっていけるかなと、少し心配をしていました。
しかし、実際に配属して働いてみると本当に真面目で明るく、コツコツと頑張ってくれています。
接客は向き不向きではなくて、働いているとだんだんと「向き」になってきます。この子接客大丈夫かなと心配している子ほど、実際に働いてみたら光っていることも多いです。接客も作業もとても丁寧に行ってくれるので、いいなと感じます。
ー 新卒社員の方は入社後、どのような研修をされるのでしょうか。
新卒社員に関しては、マナー講習や社会人としての心構えをテーマに入社前研修を2回行います。入社してからの約10日間は集合研修でビールの入れ方や串カツの揚げ方、オーダーの取り方などの実践的な研修を行います。
その後の各店舗に配属後は、各店舗で「だるまの接客の基準」を明文化した小冊子をもとに店長とマンツーマンで6カ月間の研修をOJTとして行います。
だるまの接客の基準として出来ている出来ていないを店長と共有していないと、自分はやっているつもりでも怒られたり評価されないことに繋がってしまいます。「いらっしゃいませ」1つでも、作業しながら後ろを向いて言うのか、手を止めて前を向いて言うのか、そこに笑顔があるのか、お客様が入ってきてから言うのか、自分から言うのか、全部「いらっしゃいませ」とは言っていますが、本質を見ると違います。この6か月間の研修を通してしっかりと基準を持った評価が出来るようになり、仕事のやりやすさに繋がります。店舗によって評価の基準や目線が上下しないよう、会社の基準として共通の価値観を持てるようにしています。
ー 新入社員を受け入れる上で、気を付けている点を教えてください。
店長とのコミュニケーションをしっかりととることを一番大切にしています。基本的に、現場では店長が解決できない事はないので店長に相談できるのが1番ですが、当社は社員の数が1店舗に5~8名と多く、店長が30~40代と少し高卒社員の方とは年齢が離れているケースが多いため、忙しそうと話しかけづらかったり、ちょっとした事を聞きにくい場面があると思います。
店長自身が新入社員に寄り添うことにより、一緒に並走できているかは気にかけているところです。当社は地方から大阪に出てきた社員も多いので、だるまで働くことで自分の居場所をつくってあげることが大切かなと思います。
インタビューご協力:株式会社一門会
あわせて読みたい:高卒を育て上げる【高卒採用成功事例vol.3 株式会社一門会様】
ジンジブでは全国3,500社以上の企業様の高卒採用をサポートしています。 採用を成功させたいとお考えの企業様はまずはお気軽にお問い合わせやセミナーにご参加ください。