高卒2年目で現場の改善案を提案【高卒社員活躍事例No.1 株式会社オクジュー様】 | 記事一覧 | 高卒採用Lab 高校生採用を科学する

高卒2年目で現場の改善案を提案【高卒社員活躍事例No.1 株式会社オクジュー様】

高校を卒業してすぐ社会で働き始める高卒社員はどのように活躍しているのでしょうか。
今回は以前採用成功事例でお話を伺った、建築物の内外装工事を手掛ける株式会社オクジュー様に入社して2年目になる高卒社員の山口様と人事の戸出様にインタビューを行いました。就職活動時のことや入社してからの成長についてお話を伺いました。

山口真人様(左)
入社2年目。株式会社オクジューに入社し、営業グループ業務社員として、内装施工の現場で職人業務にあたる。

戸出秀一様(右)
東京総務グループ課長代理。人事を担当。

目次

(1)高校時代の就職活動 何度も出向いた現場見学
(2)入社を迎える気持ち
(3)社会人になって成長したこと 入社後、一気にコミュニケーションの相手が大人に。
(4)高卒社員に期待すること

〈外部リンク:株式会社ジンジブ〉高卒採用ならジョブドラフト成功事例一覧

(1)高校時代の就職活動 何度も出向いた現場見学

-就職活動はいつ頃から始め、どんなモチベーションでしたか。

山口様:

私は父が内装関係の仕事をしている影響で、中学校の頃から職人になろうと考えて工業高校に入学しました。内装に興味をもったのも父親の影響です。家には道具があり、作業着姿も格好良く見え、この職に就きたいと思うようになりました。

2年生の時にインターンシップに参加したころが就職活動の始まりです。最初から意欲を持ち、取り組めていたと思います。

-就職活動はどのように活動しましたか?

山口様:

2年生の夏休みに大手ゼネコン会社の木工所インターンシップに参加しました。建物の説明や、下請けの会社の説明があり、そこで建築物の天井・壁などの内外装を製作・施工を行う当社の説明を受けました。

私は内装がやりたいと思っていたため当社に惹かれ、2年生のうちに現場を見学に回るインターンシップに参加させてもらいました。

戸出様:

何度も見学に来てくれましたね。

山口様:

出身高校では各々が色んな会社にインターンシップに行くことができるのですが、学校の休憩時間に同級生とインターンに参加した会社について共有をしていました。オクジューの話をしたら同級生も興味を持ち、連れていく形で何回もインターンシップに参加しました。

1回目に聞けなかったことを2回目で聞けることもあり、更に興味を惹かれました。

 

-就職活動中は、何社の企業を見学しましたか?

山口様:

合計で3社見ました。壁紙のクロス屋、鳶の資格も持っていたので鳶の会社、オクジューの3社です。

気持ちは決まっていたので、3年生9月の応募時期になるとすぐに当社に応募をして、内定を頂きました。学校では試験対策として面接練習をしてくれました。

面接は社長と営業役員、東京役員と行いました。緊張はしましたが何度もインターンシップで訪れていたこともあり大丈夫でした。

戸出様:

高校生は就活に対して真剣に取り組んでいる感じを受けます。多くの企業から選べる大学生と、1社に応募する高校生では1社への想いを感じます。

 

-オクジューを志望した決め手はどこにありましたか?

山口様:

福利厚生が充実しているところです。父を見て、職人は収入が繁忙時期に応じて変わります。オクジューではサラリーマンと職人が合わさったような形で、給与が安定している面と休日もきちんと取れることに魅力を感じました。

また、インターンシップでの戸出さんの対応をはじめ、会社のイメージがとても良かったです。

 

-就職活動中、企業のここの対応が良かったというエピソードはありますか?

山口様:

現場見学の中でしっかりと説明してくれたことです。この業種のことは学校では習うことはないので、現場に連れていってもらい仕事のイメージがつきました。

戸出様:

職場見学ではできるだけ若手と話ができることが重要だと思っていました。

オクジューはこれまで専属パートナー会社との連携で施工を進めており、職人の社員がいませんでした。そこで当社の技術の継承と、将来的に現場を束ねるリーダーの役割を担うため高卒採用を始めることになりました。山口君を採用する当時は、採用を始めて2年目で現場に若い社員がいませんでしたので、パートナー会社の若手職人の方と会話してもらい、雰囲気を掴んでもらうように心がけました。

 

-逆にこんな対応は嫌だったというエピソードはありますか?

山口様:

「皆疲れているな」という雰囲気の会社がありました。もしここに就職すると自分もそうなるのかなと感じてしまいました。

 

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(2)入社を迎える気持ち

-入社するころはどんな気持ちでしたか。

山口様:

入社式は緊張しましたが、本社の大阪に行くことと、13名の同期、うち高卒が7名いて初めて会うので楽しみにしていました。入社式とガイダンス後にボウリング大会や会社前の公園でのお花見などのイベントもありました。

 

-入社後、研修の内容を教えてください。

戸出様:

入社時の基本的な研修内容は高卒・大卒と一緒です。配属が異なりOJT研修では、大卒は施工管理としての準備計画や営業を行います。

高卒はまず、現場で施工し、職人の目で仕事を進めることを覚えます。専属パートナー会社へ出向し、指導員のもとで技術・技能研修をしています。

現在は、当社の基礎である軽量鉄骨下地の技術を学んでいますが、次工程のボード貼工事も経験できます。3~4年かけ研修期間を経て、その後にキャリアを考えてもらいますが、現場施工を取りまとめるリーダーである職長を目指してもらうため、目標に向かって一つ一つ階段を登ってもらえたらと考えています。

 

-1年目はどのような仕事をしたのでしょうか。

山口様:

施工現場で見て覚えるというのが中心でした。覚えてきたら、職人さん方が次に行う工程の準備の手伝いを行います。材料を加工して持っていったり、先を読んで行動しました。1年目は覚えることが多かったです。

 

-今の仕事内容はどのように変わりましたか。

山口様:

1年目は誰かの作業の手伝いでしたが、2年目は図面をもらって自分で施工するようになりました。新しい職人さんに教えたり指示も行います。

また、自分たちが働きやすい環境を作るように会社に対して意見を言うようにもなりました。

 

(3)社会人になって成長したこと 入社後、一気にコミュニケーションの相手が大人に。

-入社してから大変だったことはどのようなことでしたか。

山口様:

仕事を覚えることと環境が高校生の時と全く変わった事です。年代も違う色々な人とコミュニケーションを取らないといけないのが大変でした。しかし、仕事を見てわからないことがあって聞けるのも1年~2年です。自分の知識を増やし早く自分で仕事ができるようになるため、今のうちにどんどん質問をして、見て、聞いて、実践して覚えていこうと気を付けていました。

 

-入社直後や高校生の時と比較して自分自身でどのような成長実感がありますか?

山口様:

一つ目はコミュニケーションです。学生時代は回りが高校生でしたが、入社してからベテラン職人さんや先輩社員など一気に回りが大人ばかりになりました。経験値が高い年代の異なる職人さんとコミュニケーションを取るようになり、最初は分からなかったことが最近は話が分かるようになってきていて自身が成長していると感じています。

二つ目は自分自身で考えられるようになったことです。1年目までは言われた仕事をやっていましたが、自分から次の仕事の段取を組めるようになりました。

三つ目は自分の意見を伝えられるようになったことです。

例えば、図面の施工の方法では完成できないことがあり、近づくように組むため「こういう風にやった方が良いのでは」と意見が言えるようになりました。

また当社では月一度、オフィスに集まりそれぞれのグループの現場の改善を伝える会議があります。

現場担当とどのようにすればより良い施工方法につながるのか、現場で働く職人達がスムーズに施工ができるのか提案したりと、現場で働く職人達の気持ちなども一緒に伝えることができるようになってきました。

 

-山口さんの成長角度は客観的に見ていてどうお感じになりますか?

戸出様:

入社時もしっかり受け答えができる人材だと思っていたのですが、今はそれ以上に意見を出す人材に成長していると感じています。前向きに捉えて目標に向かってくれていると感じます。資格に対しても前向きに取得しており、一歩一歩階段を登ってどんどん現場経験を積み重ね、5年、10年先と大きく成長している姿を楽しみにしています。

(4)高卒社員に期待すること

-新入社員を受け入れる上で、気を付けている点を教えてください。

戸出様:

元気に挨拶ができる人材を採用するようにしています。現場は危険も伴うので自分自身の健康管理ができる人材も求めています。

教育は専属パートナー会社の指導員にお願いし、パートナー会社の選択も非常に大切と考えております。現場では、笑顔で元気に明るく挨拶し盛り上げていって欲しいです。

-今後の高卒社員へ期待を教えてください。

戸出様:

私の印象では、高卒の方は元気で勢いのある人材が多いと感じています。元気な人材は社内にいてくれるだけでも嬉しいです。現場にも良い影響を与えてくれています。親子ほど歳の離れたベテラン職人の多い現場の中、現場を明るく元気にして、またその中で和をもって業務に取り組んでいます。大変だと思いますが、私も彼らと接することでまだまだ頑張らなきゃいけないと思わされます。良い相乗効果をもたらし組織を活気付けてくれる存在だと感じます。

10年後、どのように成長をとげてくれるかが今から楽しみです。20代で職長になっていたり、もしかしたら独立して社長にもなっているかもしれませんよね。その時はオクジューの専属パートナー会社として、技術を継承していってくれることを望みます。

 

-山口さんの今後の夢を教えてください。

山口様:

職人の良いところは年齢ではなく、仕事がどれだけできるかで評価されるところです。リーダーシップの力を付けて現場をまとめることで仕事ができるようになっていきます。

将来は職長や独立し社長になることも良いなと思います。皆を束ねてメインで施工の現場を進めていく職長をまずは目指したいです。

今の現場の職長は経験値が高く凄みがあります。私の面倒もよく見てくれ色々と教えてもらっています。自分もそんな職長になれたら良いですね。

 

貴重なお話をありがとうございました。

仕事に真っすぐ向き合いながら成長する山口さんと高卒社員に対するオクジュー様の期待が、高校生の採用と良い相乗効果を生んでいることが伝わりました。

インタビューご協力:株式会社オクジュー

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