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【どうだった?2021卒採用、どうなる?2022卒高卒採用】新卒採用担当者向けアンケート結果からの考察

2020年11月19日

新型コロナウィルス感染症が新卒採用にどのような影響を与えるのか、高卒採用Labではこれまで2021卒の速報や求人活動の変化やスケジュールの変更などについてレポートしてきました。

今回は、9月に行った企業調査の情報をもとにレポートいたします。

9月時点では

・大学生の新卒採用:だいぶ決着が見えている

・高校生の新卒採用:10月の選考をめがけて求人票送付や学校訪問、会社見学会などはほぼ実施完了している

状態です。2021卒求人活動の大半が結果として見えている状況と言えます。

一方で、5月時点で行った調査は求人情報解禁前で本格的な採用活動はこれからという状態、またコロナの影響がこの先どうなるかは今よりも不透明でした。

そこで、5月時点の調査結果と9月時点の調査結果を比較することで意向や行動の変化に着目していきます。またその結果をもとに2022卒の新卒採用がどうなるかについても考えてみます。

※調査概要:回答者は同一人物とは限りません

・5月調査
調査期間:2020年5月、有効回答数:327人、うち高卒採用実施は147人

・9月調査
調査期間:2020年9月、有効回答数:386人、うち高卒採用実施は187人

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(1)新卒募集意欲の変化

Q.2021卒採用の募集人数の増減について教えてください

・前年より減らす 9.7ポイント増加

・採用しない 2.8ポイント増加

 

 

2021卒で採用数を減らすと回答した企業が、上記12.5ポイントという数値として現れました。

 

大学生、高校生で違いはあるでしょうか?

Q.大卒採用の募集人数の増減はありますか

Q.高卒採用の募集人数の増減はありますか

9月調査結果で大卒と高卒を比較してみると

・採用を増やすの回答が、大卒より高卒のほうが4.7ポイント高い

となります。

・前年より減らすの回答が、大卒より高卒の方が7.7ポイント低い

 

こうしてみると、採用意向について大卒の方がコロナウィルス感染症の影響を強く受けているとわかります。

 

また、高卒採用に関して5月と9月を比較してみると

・採用を増やすの回答が 5月より9月が2.5ポイント増加

・採用を減らすの回答が 5月より9月が9.4ポイント増加

となっています。

高卒採用は5月時点ではまだ準備の段階ですので様子を見ている部分があり、9月になって白黒はっきりついてきたという印象です。

 

数字に差はあれど、新卒採用については多く報道されているように、採用意向が減退していることがわかります。

高卒採用はここ数年、有効求人倍率が上昇しており、2017年に大卒の有効求人倍率を上回りました。世の中の高卒への人材ニーズが高まっており、相対的に大卒を減らす企業が多いとも想定できます。また、今回は地域別の調査結果はありませんが、地域によってもその差は鮮明になっているであろうと予測できます。


(2)高卒採用活動のオンライン化はどれくらい進んだ?

2020年はオンラインを活用した非対面での採用活動が進んでいます。

高卒採用における企業のオンライン化の取り組みはどれくらい進んでいるのでしょうか?

Q.オンライン職場見学の受入れ準備は行っていますか?

Q.オンライン面接の受入れ準備は行っていますか?

・職場見学受け入れの準備ができている 36.4ポイント
・面接受け入れの準備ができている 42.2ポイント
昨年の今頃はこうした対応はほぼ必要なかったということを考えると、各社急ピッチに準備を進めたという印象です。準備中も合わせれば約半分の企業がオンライン実施可能な状態にります。

 

しかし、もはやオンライン体制が常識と言っても過言ではない大卒採用と比較すると、少ないと言わざるを得ません。
ここで着目すべきは「準備は必要と感じずしていない」という層の存在です。
準備を必要と感じないとする理由は主に2つ考えられます。

 

1つ目は、大卒採用ほど密にならないこと。
高卒採用は職場見学も面接もだいたいの場合において少数です。大卒のように集団で行われるシチュエーションは多くありません。そのため密になりづらいという特徴があります。

 

2つ目は、学校側がリアルでの面接を希望していること。
オンラインでは熱意や声の大きさなど伝わり方がリアルと異なる点があります。
リアル面接とオンライン面接では応対やアピールの仕方など対策を変えなければなりません。
加えて一人一社制が通常の高校生にとっては面接は一発勝負。
内定を勝ち取るためにもこれまでのやり方で指導したいと考えるのも無理はありません。

 

3つ目は、高卒採用ゆえの慣習によるもの
2020年8月に厚生労働省が発表した「お願い」は以下の通りです。
・学校で使えるオンライン面接会場や通信機器には限りがあり、事前調整して最大限柔軟な対応を(例:学校や生徒の個別事情に配慮して面接日を複数設定/企業側で機器や面接会場を用意)
・生徒の通信料といった経済的負担の観点などから、自宅以外で実施を
・面接当日の流れやトラブル時の対応も事前に打ち合わせを
高卒採用には厳格なルール(慣習)があることはすでにご存知のとおりです。企業は何か新しいことをやる場合にはそれがルール違反にならないかどうか細心の注意を払います。やや極端な言い方をすれば、白黒はっきりしていないことについては安全寄りの判断をすることが多くなります。
学校は関係各所への確認や、機器など環境の整備などがあり、民間企業より対応に時間がかかってしまうのも否めません。必要性は感じつつも実施対応できていない学校があるのも事実です。

 

こういった理由から、オンライン化は進みつつ、大卒採用ほど急速に準備が整っていない状況となっています。


(3)2022卒の高卒採用はどうなる?

Q. 2022卒では高卒採用を行う予定はありますか?

2021卒で高卒採用を行っている企業のうち、2022卒も変わらず採用を行うと回答した企業は65.2ポイント、残りの約35ポイントは、検討・未定という結果でした。
感染の第三波の到来懸念(2020年11月現在)やワクチン開発等、先行きが不透明な状況において判断しづらいというのが正直なところかもしれません。
また、これまでと異なる採用方法に慣れずに不安を感じている企業も少なくないようです。

Q.コロナの影響が、高卒の採用活動のどの部分に影響を及ぼしていますか?(複数選択可)

Q. 2021卒年度の高卒採用で不安に思っていることは何ですか?(複数選択可)

こうして見ると景況感の影響もありますが(緑棒グラフ)、多くはこれまで訪問や対面を主体としていたやり方の変化(赤棒グラフ)にあるのではないかと窺えます。
オンラインでの面接や職場見学がルールとしてしっかりと認められた状態であること、またその際に環境の整備において学校や企業がどのような役割で推進していくのかのガイドラインなどがあればこういったことは解消されるかもしれません。


(4)2022卒にむけてまとめ

コロナの影響で企業の採用意欲が低下しているということを大卒・高卒別で把握ができました。また、高卒採用についてオンライン導入が進んでいる一方、大卒と比較するとまだ様子を見ている、見ざるを得ない企業が多いということもわかりました。

コロナによる環境変化を好機と捉え、高卒採用のあり方も大きく進化するチャンスであることは間違いありません。オンライン・オフラインそれぞれのメリットをうまく生かして組み合わせながら、高校生にとって最良の就職活動の形が追求できればと思います。

関係各所がスタンスを明確にし、コミュニケーションをしっかりとりながら推進していくことが望まれます。

 

株式会社ジンジブでは、全国3,000社以上の高校生の新卒採用をサポートしています。高卒採用初年度の企業さまでも安心して採用活動を進めていただけるよう、基本的なことから支援するサービスを行っています。それぞれの企業様の高卒採用経験歴や採用状況に合わせたノウハウセミナーも実施しておりますので、お気軽にご参加ください。
 
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