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高校生就職調査と高卒社員のホンネを知る

この度、ジンジブでは全国の高校生に向けて高卒新卒での「就職活動」に関するアンケート調査を実施いたしました。

本記事では、高校生へのアンケートをもとにした、現在高校を卒業して働く高卒社員の3名の鼎談を通して高校生の就職活動の実態やリアルな想いをご紹介いたします。

目次

(1)高校生のホンネを知る
(2)アンケート結果と高卒社員のリアルな声
(3)まとめ

<外部リンク:株式会社ジンジブ>求人票や高校訪問など高卒採用の基本を完全網羅【ジョブドラフトセミナー】

(1)高校生のホンネを知る

7月1日(水)に高卒採用の求人情報が解禁となり、高校生の新卒採用が本格的に始まってきました。

今年度は、新型コロナウイルスの影響により、ハローワーク主催の高校生が参加できる合同企業説明会が全国的に中止となり、先生や生徒と直接接点をとる機会が少なくなっている中で、企業の採用担当者はより効率的かつ魅力的に自社のPRが必要となって参ります。

ジンジブで調査した高校生へのアンケート結果から、自社のこれまでのPRを振り返り、より高校生の心に届くPRをして頂けますと幸いです。

アンケートの中でも特に気になる、4点の項目をもとに3名には自由に鼎談して頂きました。

①就職先を決める際、会社選定で重要だと思うポイント

②どんな会社に就職したいと思うか

③求人票だけで会社の情報は十分に収集できたかどうか

④会社の情報を収集する際、求人票以外でどのようなものをみているか

次項目よりそれぞれの詳細をご紹介させていただきます。

アンケート詳細

【調査期間】2020年6月30日~7月7日

【調査方法】インターネット調査

【有効回答】n=792(うち高卒就職希望者105名)

【スクリーニング】15歳~18歳の全国の高校生(N=1,026)

(2)アンケート結果と高卒社員のリアルな声

【Aさん(以下A)】高卒2年目 東京 全日(公立)

【Bさん(以下B)】高卒1年目 兵庫 全日(私立)

【Cさん(以下C)】高卒1年目 福岡 通信

Q1. 会社を選定する際、重要だと思うポイントを3つまでお選びください。(n=792)

アンケート結果を見ると圧倒的に「給与」が重要視されているようですね。続いて多い回答が「働く職場の雰囲気」となっています。

【B】たしかにお給料と仕事内容は1番最初に見ていました。あとは、職場の雰囲気。福利厚生の意味が全く分かってなくて自分の中ではそこまで見ていませんでした。

【A】私は学校の先生から「各種保険が完備されているところじゃないとだめだよ」って言われていたので、そこが求人票を見る第一条件でした。

お給料の基準はどう見ていましたか?

【B】分厚いファイルにとじられた何千枚もの求人票を渡されていたので、取り合えず基本給が20万円以下のものは飛ばして、20万円以上の求人があれば仕事内容を見ていました。

【C】僕は圧倒的に「職場の雰囲気」を見て決めていました。友人は「給与」で選んでいる人が多かった印象です。

なるほど。3つ選ぶとなると、「給与」は必須で見るポイントなんですね。

【A】正直、高校生の時は求人票からしか情報を得られない環境のため、分かりやすい「給与」や「勤務地」から選んでしまうのはしょうがない結果なのかなと思います。

【B】たしかに、数字で見るしかなかったですよね。

【A】判断基準が求人票の求人条件しかないからこういう結果になっているんだと思います。

■3つ選ぶとしたら、高校生の時の皆さんはどの項目を選びますか?

【A】今思うと、「キャリアプラン」「人間関係」「雰囲気」が決め手になったポイントだと思います。

【B】「仕事内容」「雰囲気」「給与」です。いくらお給料と会社の雰囲気が良くても、私は人と話すことが好きなので、工場で黙々と作業をするお仕事だと難しいのかなと感じます。4つ選んでいいのなら、その中でも実家から通えるところから選んでいました。

【C】「人間関係」「雰囲気」「勤務地」です。お給料も見てはいましたが、人間関係を重視して見ていました。

【B】私の周りで就職を選択する子は、家庭環境で家を支えたいという責任感の強い子が多い印象です。だから「給与」を重要視する子が多いのかもしれません。

■たしかに高卒で働いている人はしっかりしてる人が多い印象があります。皆さんは職場見学はどのくらい行きましたか?

【A】私はずっとアパレル業界に憧れていて職場見学に行ったのですが、人間関係があまり良くないなと感じてしまいました。職場見学に行かずに就職していたら、アパレルの道を選んでいたかもしれません。

【B】私は3社行きました。本当はもっと色々行きたかったのですが、先生に相談したところ「さ迷いすぎですよ」と言われてしまいました。だって「そんなの一生の決定なのに3社の中から選べっていうんですか?」という気持ちになったからです。でも、最終的に職場見学の日程を調整してくれるのはその先生だったので、行きたいと言えず3社の職場見学の中から選びました。

【A】正直、高校生の時は求人票からしか情報を得られない環境のため、企業の雰囲気などを知る機会は職場見学しかないと思います。

【C】僕は不動産のお仕事がしたくて職場見学に行きましたが、ジョブドラフトFesに参加した時に、より人と触れて考えが変わりました。高校の先輩から「給与で選んでいた方は、後々人間関係が原因でやめてしまう人が多い」と聞いて、離職率の高さにも繋がるのではないかなと思います。

 

<外部リンク:株式会社ジンジブ>お役立ち資料集 職場見学からの応募率を高めるために注意すべき3つのポイント

Q2. どんな会社であれば就職したいと思いますかあてはまるものを3つまでお選びください。(n=792)

 

【A】やっぱり条件面が分かりやすいっていうのもありますよね。でも逆に2位と3位に入っているのは「人間関係」と「安定性」って職場見学に行かないと分からない部分ですよね。私が高校生だった頃は「人間関係」と「安定性」「考え方に共感ができる」を選んでいたと思います。

【B】安定性ってどうやったら分かるんだろう?私は大手企業や上場企業とかは意識して見ていませんでした。

【A】でも先生や親は気にするところではあるよね。

【B】私も先生に銀行を勧められました。でも最終的にはやりたいことを自分で選んで良かったと思います。

【A】逆に先生にとってはこういう条件や安定性でしか判断できないからベンチャー企業というよりは安定してる会社を進めてくれるんだろうね。

【B】そうですね。でもやっぱり人間関係って1番大切だと思います。給料が少し低くても、人間関係が良くて楽しかったら頑張ろうって思えるけど、給料が高くても人間関係が悪かったら心が潰れてしまいそうです。

【C】僕が入社したいと思ったのは「人間関係」「会社の安定性」「成長が出来そう」です。高卒で就職するということで人一倍成長していかないといけないと思っていたので。

【A】同期や先輩を見ていると「成長が出来そう」って、男の子に多い印象があるかも!ガッツある子多いよね!将来昇格したいだったり、稼ぎたいと思っている子は「成長」を重要視しているよね。

Q3. 求人票だけで会社の情報は十分に収集できますか?n=792)

【A・B・C】全く出来ませんでした!!

 

【A】私が通っていたのはどちらかというと進学がメインの学校だったので、学校に求人票がほとんどなく、ジョブドラフトなどの求人サイトしか見ていなかったです。あとは、Twitterなどで企業のSNSを見て情報収集をしていました。

【C】僕もAさんと同じで、タウンワークや求人サイトから入って気になった企業のHPを見て会社の研究をしていました。分からないことがあれば先生に相談して解決していました。

【B】求人票は見てなかったの?

【C】最初は見てみたんだけど、正直見ても何も分からなくて難しいなと感じて自分で求人サイトなどで探していました。

【B】たしかに、高校生にとって求人票の内容が限られたものである上に、求人票の見方をちゃんと分かっていないというのは大きな問題かもしれないです。

【A】たしかに、授業でも教えてもらえなかったな。

【B】求人票が出る前に希望調査が取られて、どんな職種があるかも知らないままに希望する業界を記入してと言われて困った覚えがあります。

【A】ちょうど先日、当時の進路希望アンケートが見つかったんだけど、「公務員ってすごい!」「働くのは大変そうなので早く就職したい」と書いていました。全く知識のないままで就職活動をしていたんだなと実感しました。

<外部リンク:株式会社ジンジブ>お役立ち資料集 Withコロナ時代の高卒採用人事がやるべき7つのポイント

Q4. 会社の情報を収集する際、求人票以外でどのようなものを見ていますか?(n=792

【A】私はジョブドラフトなどの求人サイトと企業のSNSのみ見ていました。

【B】私は何を見ていいか分からず、基本的に渡された求人票から見て、職場見学が決まってから会社HPを見ました。職場見学で初めて会社の中や雰囲気を見ました。

【C】僕はタウンワークや求人サイトを全て見尽くしました!当時は学校に企業のパンフレットが届いていることは知りませんでした。

【B】私も知らなかったです!

【A】私も知らなかった。やっぱり基本的に求人票以外の情報が少ないよね。

■最後に通っていた学校の特徴を教えてください。

【C】通信制の高校は基本的に少人数制で先生との距離が近かったり、サポートが充実している印象でした。キャリアに関する相談に親身にのってくれたり、あまり良い印象がない方も多いと思いますが、思っている以上に優秀な方も多いと思うので、偏見を持ってほしくないなと思います。

【A】当時は通信制の高校に入る選択肢ってあまりなかったけど、実際話を聞いたら、生徒のことを理解してくれて熱くサポートしてくれるって知っていたら通信制の高校に通ってたかもしれない!

【C】担任の先生以外の先生との距離が近く、困ったことは何でも先生に話すことが出来たのは母校の自慢だと思います。

【B】そこまで手厚くはなかったですが、私の学校では夏休みはお盆以外毎日学校に通って面接練習をしていました。

【A】いいな、私もしてほしかったです。私の学校は就職担当の先生がいなかったので、面接練習はアルバイト先の店長にしてもらいました。就職サポートで一番手厚いのって「通信制」で、次に全日制の「私立」「公立」の順番なのかな?

【C】高校や先生によって全然キャリア教育や就職サポートって違うんですね。もっと高校生が楽しんで就職活動が取り組める環境をつくっていきたいです!

ありがとうございました。

(3)まとめ

本記事では、全国の高校生にとったアンケート内容をもとに、実際に高校を卒業して就職した社会人1~2年目の高卒社員3名の方に実際に「就職活動の際に重要視していたこと」や「どんな会社に入社したいか」など、リアルな声をお届けしました。

一度、違った視点から社内を見てみると新しい自社の魅力が見つかるかもしれません。

また、会社HPや求人サイト、SNSでの発信なども意外と見られています。新型コロナウイルス感染症の影響で企業の学校訪問の制限や校内企業説明会の中止が相次ぐ中で、より効率的かつ会社の魅力が伝わるな採用活動をしていくことが重要です。

高校生の心に響く活動で、有意義な高校新卒採用にしましょう。

 

<外部リンク:株式会社ジンジブ>公開求人するなら【ジョブドラフト】高卒採用の基本セミナー

 

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