2社に1社が導入済み?企業が高卒採用を取り入れる理由とは? | 記事一覧 | 高卒採用Lab 高校生採用を科学する

2社に1社が導入済み?企業が高卒採用を取り入れる理由とは?

近年注目を浴びている新卒採用手法である「高卒採用」ですが、“高校新卒を採用するってハードルが高い”、“離職率が高そう”、“採用後の教育が大変そう”…等の理由で、まだ導入に踏み切れていない企業も多いのではないでしょうか?今回は、弊社が独自に調査をした内容も踏まえながら、高卒採用を既に導入している企業が「高卒採用をする理由」について紐解いていきます。

(調査期間:2020年5月11日~12日、有効回答数:327人、うち高卒採用実施は147人)

目次

(1)高卒採用を導入している企業はどれくらい?
(2)高卒採用を導入している理由とは?
(3)企業規模別に見る高卒採用
(4)まとめ

<外部リンク:株式会社ジンジブ>高卒採用を5分で理解できるお役立ち資料集

(1)高卒採用を導入している企業はどれくらい?

まずは、高校新卒の求人数の推移について見ていきたいと思います。厚生労働省が発表しているデータによると、令和2年1月末時点での高卒求人倍率は2.85倍となっており、中途採用や大卒採用と比較しても高い水準であることが分かり、バブル期に次ぐ求人倍率となっています。下記グラフでは黄色の棒グラフが求人数を表していますが、ここ数年で右肩上がりに伸びてきており、企業の採用意欲の高まりが伺えます。

出典:厚生労働省「令和元年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る 求人・求職・就職内定状況」取りまとめ 」令和2年1月末時点

ここからは、弊社が独自に実施したアンケート調査からも傾向を紐解いていきます。5月11日~12日にかけて、全国の新卒採用担当者に対して実施したアンケート調査で、「どの学卒の新卒採用を導入していますか(複数回答)」という問いに対し、「大学卒・大学院卒」と回答したのは全体の89.3%であったのに対し、「高校卒」と回答したのは全体の45%でした。有効回答数が327ではありますが、回答企業全体の約半数が高卒採用を実施しているということが分かります。

 

(2)高卒採用を導入している理由とは?

同調査の中で、高卒採用を既に実施している担当者に対し「高卒採用を導入している理由」についてもヒアリングを行いました。

1位は「若い人材が必要なため」2位は「採用人数拡大のため」3位は「長期戦力が見込める」という結果になりました。近年は稀に見る売り手市場と言われており、多くの企業が大卒採用を中心とした新卒採用で苦戦を強いられています。大卒採用だけでは若手人材の確保が難しく、高卒採用の採用枠を広げたり、高卒採用を新しく導入する、という企業も増えてきていると予想されます。また、大卒採用との大きな違いの1つとして「入社時の年齢の若さ」が挙げられます。大卒の場合、22歳で入社してそこからキャリアを積んでいきますが、高卒の場合は18歳で入社することが多いですので、10代のうちから経験をつみ、20代前半で役職をもったり、部下を持ってマネジメントをするという人材にまで成長しているケースもあります。

<外部リンク:株式会社ジンジブ>高卒採用を5分で理解できるお役立ち資料集

 

(3)企業規模別に見る高卒採用

では最後に、企業規模別に「高卒採用を導入する理由」について見ていきます。

回答値が50%以上のセルを赤く塗りつぶしています。特徴的だったのは「若い人材が必要なため」「採用人数拡大のため」「安定して採用できるから」「組織構造の改革」の4つの回答郡です。

●若い人材が必要なため

これは企業規模関係なく、どの階層でも非常に回答値が高い結果となりました。中小企業、大手企業関わらず、若い人材への採用意欲が高くなっていることが分かります。近年の売り手市場で「若い人材が欲しいけれども、なかなかうまくいかない…」という企業の悩みは、企業規模に関わらず共通の課題であるといえます。

●採用人数拡大のため

会社規模が大きくなるほど、回答の%が高くなっていることが分かります。大手企業になるほど、新卒採用全体として確保したい人数も増えていくため、大卒採用だけでは採用目標を達成できず、高卒採用も併用して実施していることが伺えます。

●安定して採用できるから

299名以下の企業と、300名以上の企業とで大きく傾向が分かれるようです。300名以上の企業では「安定して採用できる」を理由として挙げている企業が約半数以上いるのに対し、299名以下の企業では30%にも満たない回答結果となりました。これはやはり、現状の高卒採用のルールですと、知名度があり古くから学校との付き合いのある大手企業に軍配があがりやすくなってしまうことが理由の1つとして考えられるでしょう。

●組織構造の改革

こちらについては、従業員規模が多くなるほど回答値の%があがっていく傾向にあります。大手企業ほど新卒社員入社後の教育体制、組織体制が構築されており、新卒採用を通して組織ピラミッドを適性に保っていきたい、という企業の思いが見て取れます。逆に、従業員規模の小さい企業ではこの回答における%は少なく、組織全体のバランスを考えての採用というよりも、足元の採用難を乗り越える為の人材を求めている傾向にあるといえるでしょう、

(4)まとめ

若手人材確保のための重要な手段の1つとして、高卒採用を導入する企業が増えています。職種にもよりますが、入社してしまえば大卒も高卒もそんなに変わらない、という実体験から高卒採用の割合を増やしていく企業も多くあります。現状の高卒採用のルールの中では、大手企業に軍配があがりやすいとは言え、給与待遇などの条件面を整備したり、採用成功の為のノウハウをしっかりと吸収して活動をしていけば、中小企業でも良い人材と巡り合える可能性は大きいです。

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