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大卒・高卒の採用コスト比較 3本勝負!

新型コロナウイルス感染の影響で2021年の採用活動に採用見込を減らすとする企業も増える中、注目したいのが高卒採用です。

若手採用を止めるのはまだ早い!?

今回は4年後も働き続ける人材の採用単価、時間コスト、総費用の3つのコスト面での大卒との徹底比較を行いました。

目次

(1)採用力を高めるためにできることは?
(2)4年後も働き続ける人材の採用単価で考える
(3)時間を要する大卒採用、比較によって明らかになること
(4)採用にかかる総費用で考える
(5)まとめ

(1)採用力を高めるためにできることは?

人材獲得競争に勝つには「採用力」を高めることが一番です。

「採用力」って何でしょうか?

高卒採用Labでは、この採用力を「企業魅力度」と「投下リソース」に因数分解、その掛け合わせが採用力だと定義します。

企業魅力度とは、企業の持つ「知名度」「ブランド」や「業界や職種の魅力」、そして「求人内容の魅力」などです。

一方の投下リソース。ここでいうリソースとは「費用(お金)」「マンパワー(人数×時間)」です。つまり投下リソースとは採用コストを指します。

仮に企業魅力度が同じだとして、かけるコストが倍になれば採用力も倍になり、それだけ採用活動を有利に進めることができるようになります。(もちろん、コストをかけたらかけた分だけ成果が増えるという比例関係はいつまでもは成り立たず、どこかで効率は失われます)

さて、採用においては「大企業が勝ちやすく中小企業が苦戦を強いられる」という、企業規模による格差が顕著であり、身を以て実感されている担当者の方も多いのではないでしょうか。

先の、採用力の定義に当てはめて考えれば、その一因は投下リソース(コスト)。採用コストは年々上昇をしており、その量がものを言う競争となっています。

中途・新卒などの垣根が少しずつなくなり、採用戦略を幅広に構える企業が増えています。

「若手人材」として捉えたとき、ほぼ必ずと言っていいほど検討する高卒人材と大卒人材。それぞれのコストを可視化・比較することで、自社の採用力を測る目安とすることができます。

(2)4年後も働き続ける人材の採用単価で考える

採用単価は、採用にかかった総費用を採用した人数で割って算出します。ここにはマンパワーは加味されません。

当社調べによれば

  • 高卒人材 採用単価:10〜50万円
  • 大卒人材 採用単価:新卒紹介の場合70~100万 (※リクルートワークス2019年8年調べ)

です。高卒人材の単価に幅があるのは、採用活動でお金がかかることをマンパワーで補うことができるため、お財布事情によってやりくりの融通が効くことにあります。

採用単価はとてもわかりやすい結果指標、採用担当者の重要な数値指標です。

しかし、ただ採用単価だけを注視するだけでは不十分です。いくら単価を低く採用できたとしても、すぐに辞めてしまってはそもそもの目的を果たせません。

そこで、それぞれの採用単価に「3年以内離職率」を掛け合わせ、「4年後も働き続けている人材の採用単価」として比較したいと思います。

平成28年時点での3年以内離職率はそれぞれ

  • 高卒人材:39.2%
  • 大卒人材:32.0%

でした。

出典:『新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)を公表します』厚生労働省

採用単価と離職率から算出した結果(※高卒採用の単価は中間の30万円、大卒採用の単価を中間の85万円とします)は以下の通りです。

<4年後も働き続けている人材の獲得単価>

・高卒人材:49.3万円

・大卒人材:125万円

採用と離職、両者は切っても切り離せない関係です。

離職率に関しては、自社の実績数値で計算するとより現実的な数字となり、採用方針を決めやすくなるでしょう。

(3)時間を要する大卒採用、比較によって明らかになること

採用業務時間の比較では、圧倒的に大卒採用にかかる時間が長いことがわかります。

原因は「プロセス」と「人数」にあります。

こうして大卒採用と高卒採用を比較するとわかるのが、高卒採用のプロセスのシンプルさです。

大卒採用の一般的な流れは「広報→エントリー獲得→会社説明会開催→書類選考→筆記試験→面接→内定→内定者フォロー」です。

これに対し高卒採用の場合は「求人票作成→学校訪問→職場見学対応→面接→内定→内定者フォロー」となります。

高卒採用にある独特の慣習が、プロセスをシンプルにしていますす。

高卒採用は大卒採用のように、生徒に直接はたらきかけるのではなく、ほぼ先生を経由して行います。生徒からの応募も学校を介して行います。

採用活動におけるキーマンは「先生」。学校訪問をして先生に自社の説明をしっかりすれば、学校で行うガイダンスや面談で先生が生徒に自社の情報を伝えてくれます。大卒採用のように何度も会社説明会を開く必要がありません。

また、採用手法のトレンドに合わせて(またはさきがけて)、大卒採用の支援サービスは年々種類が増えています。「大手求人情報サイト」に出稿しておけばある程度の成果が期待できていたこれまでと異なり、マルチチャネルでの採用活動が求められます。手法が増えた分、担当者の業務時間は増えることになります。

高卒採用は、まだまだ採用手法が限定的で、採用支援サービスもそう多くはありません。大手さえ抑えておけば間違えないという状況です。

<外部リンク>利用率No.1、高卒専門求人サイト「ジョブドラフト」

 

大卒採用は、何人採用したいかという目標に対して、応募率、選考通過率、内定辞退率を考慮してどれくらいのエントリーを集めるかを考えます。競争の激しい昨今では、まずエントリーを多く集められるかどうかが採用の成否をわけます。それだけ選考対象となる人数が増えることになりますので、ひとつひとつのプロセスにかかる時間が増加します。
一方の高卒採用では「一人一社制」などの慣習がありそもそも母集団形成をする必要がなく内定辞退もほぼありません。

こうしてみると圧倒的に高卒採用に分があるように思いますが、注意しなければならない点があります。

それは「高校との関係構築」にかかる時間です。

先生が生徒におすすめする会社とはどんな会社でしょうか?
簡単に言うと「大切な生徒が、この先社会人として育つ環境がある会社かどうか」を見ています。
その見極めのポイントとして、離職率が低いことや、自校の先輩の就職実績などが挙げられます。または対人的な印象も含めて、先生から信頼される企業だと思われることが大切です。

信頼関係は一朝一夕には築きあげられません。
お金で買えるものでもありません。

単純なお金とマンパワーだけの比較以外に、こうした可視化しづらい「時間」についても考慮が必要です。

<外部リンク>全国4,000校の先生とのリレーションを生かした採用支援メニュー<ジョブドラフト>

(4)採用にかかる総費用で考える

<採用費総額平均>

(大卒に関するデータ)出典:マイナビ「2019年卒マイナビ企業新卒内定状況調査」データより作図

マイナビ「2019年卒マイナビ企業新卒内定状況調査」 によれば、大卒採用にかかる総費用は、上場企業で平均1,531.8万円、非上場企業で371.5万円でした。

非上場企業の費用内訳をみると、広告費が168.5万円、セミナー運営費が129.9万円、内定後にかかる費用が42.3万円、その他が30.7万円となります。

さて、この非上場企業の大卒採用総費用と比べて、高卒採用はいくらくらいになるでしょうか。

統計的なデータがありませんので、「ジョブドラフト」利用企業の活動状況から試算してみます。

高卒採用に必要なものとして

1.パンフレット作成

2.WEBページ作成

3.求人票発送

4.広告費

5.合同説明会出展費

が考えられます。

まずパンフレットは使い回しはせずに、大卒採用と高卒採用を分けて制作することをおすすめします。理由はそれぞれ情報の受け手が異なるからです。大卒採用であればいずれも主には学生向けに制作しますが、高卒採用の場合パンフレットは主に先生と生徒向けとなるからです。

次にWEBページについて。

大卒新卒用には「採用特設サイト」を制作する企業が多く見受けられます。

学生のエントリーにおいてWEBページの存在は必須、そのWEBページのイメージで印象づけられるので大切です。高卒採用では高校生がWEBページを通じてエントリーするわけではなく、多くは先生からの情報の補足的にWEBページを見ることになりますので、今のところそこまで作り込みを必要としないでしょう。

パンフレットはA4サイズ4ページ、500部印刷として30万円程度。WEBページは大体50万円程度の予算といったところでしょうか。

続いて、求人票発送の代行費用。高卒採用では自社の求人票を高校に郵送し、目に触れる機会を増やします。全国に高校は約5,000校ありますが、そのうち地域や教育課程、学科で絞り込みを行いますので100校くらいが送付対象となるかと思います。

郵送実費、代行費用合わせて@500とすると50,000円となります。

広告については、高校新卒用の求人媒体はほぼありません。また露出を増やすオプションメニューなども多くなく、基本的な料金プランで収まることがほとんどです。

おおよそ80万円程度といったところでしょうか。

<外部リンク>利用率No.1、高卒専門求人サイト「ジョブドラフト」

 

最後に、合同説明会出展費用です。高卒採用では民間企業が運営する合同説明会もほぼありませんが、多くの生徒に直接触れられる稀な機会として注目されています。

規模や開催場所によりますが、こちらは大体40万円くらいの出展料となります。

<外部リンク>高校生に特化した、日本最大級の合同説明会

 

その他、諸経費を10万円と折り込みます。

これまでの、高卒採用にかかる費用をまとめてみます。

1.パンフレット作成 30万円

2.WEBページ作成 50万円 

3.求人票発送 5万円

4.広告費 80万円

5.合同説明会出展費 40万円

6.諸費用 10万円

合計215万円となりました。

大卒採用と比較して156.5万円の差となります。

金額の差もありますが、内訳の違いも歴然です。

パンフレットやWEBページなどは大卒、高卒それぞれのものを同じ制作会社に依頼すればコストを抑えられるでしょう。

まとめ

大卒採用をしている企業には専任の採用担当者がついていることがあります。しかし、高卒採用の専任がいることは極めてまれで、他の採用・もしくは業務と兼務となっています。かかる業務時間が少なくプロセスもシンプルなので、兼務でも回すことができるということがわかります。

また、それぞれの採用活動で準備したことがもう一方の採用活動に使えるということもあります。

「高卒か大卒か」という二者択一ではなく、どちらも並行して採用活動を行う企業が増えているのは、人材獲得競争が激しいということもありますが、採用活動において効率性があるという理由もありそうです。

もちろん、採用の「コストパフォーマンス」は人材戦略において本質ではありません。「どのような人材を欲していて、どのような人材を採用し、どのような環境で育てていくか」が軸となります。

 

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