大きな重機を思いのままに操る喜び。”兄弟の絆”が創る建設の未来

静岡県にある有限会社清水基工。
建物を建てる際に欠かせない、地盤を強化する基礎工事のひとつである「杭打ち」を専門とする業者です。
今回スポットライトを当てた高卒社会人は、現場の最前線で汗を流す弟の堀池優斗(ほりいけ・ゆうと)さん。また、優斗さんの兄で経営管理を担っている堀池柊司(ほりいけ・しゅうじ)さんにもお話を伺いました。


「杭打ち」の現場で、経験と感覚が大事な「釜場づくり」
Q就職したキッカケを教えてください
優斗さん:
高校卒業後、大学へ進学したのですが、中退して2018年2月に清水基工に入社しました。じつはこの会社の社長は父親なんです。小さいころから重機を見ていて、自然と”いつかはここで働くのかな”と思っていました。
Q就職の際、ご家族に相談はしましたか?
優斗さん:
そうですね。大学を中退する際に父親と話して、この会社で働くことにしました。
柊司さん:
僕は大学卒業後、杭の製造・販売・管理をする会社で働いていたのですが、2020年3月に転職しました。この会社は、弟の方が長いですね。
Q現在はどのような業務を担当していますか?
優斗さん:
重機オペレーターです。メインのオペレーターを補佐したり、トラックを運転して搬入を行ったりしています。
柊司さん:
優斗は、メインの杭打機から見たらサブ機のような存在の「バックホウ」という重機に乗っています。メインの機械が穴を掘って杭を移設する際に、土をどけたり重たいものを動かしたりする、「杭打ち」をサポートする重要な業務です。
Q重機を操縦するのって難しそうですね。
優斗さん:
やっぱり慣れるまでは怖かったですね。操作を間違えると、事故を起こしたりケガをしてしまったりするので。それに僕は入社したころ、体がまだ細かったので、体力面でも不安がありました。続けるうちに体力もついていきましたね。

Qお仕事のやりがいを感じる瞬間は?
優斗さん:
考えた通りに重機を動かせるところですね。たとえば、 セメントミルクという「セメントと水を練り混ぜた流動性の高い液体」を穴に流し込んだときに溢れないように、「釜場」という土手を作るんです。釜場からセメントミルクが溢れてしまうと大変なので、いかに工夫しながら作るかというおもしろさがあります。
柊司さん:
穴を土で囲って小さな池を作るようなイメージですね。かつ邪魔にならないようにするところも重要です。
Q釜場!それはどれくらいの大きさなんですか?
優斗さん:
それは現場によりますね。セメントミルクの量も土を掘る量も違うし、水が出てくるところもあるので。水がまったく出てこないときは、2mくらいあれば溢れないのかな。
また、もしも間に合わなそうなときは、地面を掘ってスペースを広げるという方法に切り替えます。正直、数字がなくてこれっていう正解が存在しないので、感覚でやっているところがありますね。
溢れずに無事に作業を終えたときは、達成感があるし安心します。
Qお仕事のモチベーションは何ですか?
優斗さん:
“やらないといけない”という責任感でしょうか。自分の親の会社でもあるので、他の社員の手前、弱音は吐けません。
Qご兄弟で協力する業務はあるんですか?
優斗さん:
ほぼありませんね。僕は毎日現場に出ているので。
柊司さん:
逆に僕は現場に出ません。入社から1年くらいは現場に出てたんですけど、その後はバックオフィスに回り経営管理をしています。ありがたいことに会社の規模が大きくなるにつれて、見積書の作成や現場へ行っての打ち合わせが回らなくなってきたんです。なので僕は、ジンジブさんを活用しながら新たに人材を探して採用業務などを任せてもらっています。
Q将来の目標はありますか?
優斗さん:
メインの杭打機に乗りたいです。
柊司さん:
静岡県では、杭打ち業者は僕たちを含めても5社ほどしかありません。まずは県内ナンバー2を目指したいですね。

頑張った分だけ還元される職場環境
Q今後の建設業の注目ポイントは?
優斗さん:
最近は、働き方が時代に合わせてだんだん変わってきてますよね。
柊司さん:
そうですね。建設業って”休みが少ない”というイメージが強いと思うんですけど、うちは2025年だと年間110日くらいは休めるんですよ。
というのも、国が発注する現場では”土日祝は休んでください”という現場が増えてきていて、東京では完全週休2日制が6割くらい。静岡はその流れが5年くらい遅れてくる感じで、あと5年もしたら”土曜は休み”というのが当たり前になっていくと考えられています。
だから建設業といっても、これからはしっかり休みを取りながら働けるようになっていくんじゃないかなと予想しています。
Q御社の魅力を教えてください。
優斗さん:
お給料ですかね。けっこう高いほうだと思います。
柊司さん:
うちの求人を見てもらうと分かるんですけど、残業代は”実際に働いた時間を時給換算”して発生する仕組みなんです。みなし残業ではないので、本当に0から働いた分だけ残業代がつきます。
求人の基本給だけを見ると”他とあんまり変わらないな”って思われがちなんですけど、実際に手取りでもらえる給料はかなり良い方だと思います。そこはうちの魅力ですね。
Q進路に悩んでいる高校生にメッセージをお願いします。
優斗さん:
1回働いてみて、ダメだと思ったら辞めることもいいと思います。最終的に長く働ける場所を探してもいいんじゃないかな。
柊司さん:
大学に行った立場からの話になりますが、今の時代、”高卒か大卒か”の差は昔ほど大きくないと思います。それに、本当に勉強したいと思えば、高卒認定さえ取っていれば何歳からでも大学には行けるんですよね。
だから、進路に迷うくらいなら、まずは「働く」という選択肢も良いと思います。
実際僕のまわりにも、一度就職してから大学に通い直した人がいます。今は、いろんな選択肢があると思いますね。
まとめ
暑い日も寒い日も、安全第一を心がけ、仲間と協力しながら作業を進めていく若者がいます。
それは、業務に対する強い責任感のあらわれでもあります。
体力と意欲に溢れた人材を確保することが、組織の未来へつながっていく。
ぜひ伸びしろのある若者たちの声を受け入れて、ともに成長していきませんか。
【企業情報】
企業名:有限会社清水基工
創業日:平成元年4月1日
業種:とび・土工工事業