高校生全体の就職率は98.1%、8年連続の増加。文部科学省が平成30年3月高等学校卒業者の就職状況を公表
高校生の就職率は98.1%で8年連続増加でバブル期に迫る高水準、就職者は約18万4千人
文部科学省では、5月18日、平成30年3月高等学校卒業者の就職状況を公表しました。本発表での高校生の就職率は98.1%と8年連続増加しバブル期に迫る高水準となりました。
尚、厚生労働省も高校生の就職状況について類似の調査を行っていますが、これは学校又はハローワークの紹介を希望する者のみを調査対象としています。
一方、本調査は、学校等の紹介を希望しない自営業者や公務員などを含め、就職を希望する者全員を対象としており母集団が大きくなります。
公表内容は下記の通りです。
1.就職希望者数・就職者数
卒業者 1,061,494人(前年同期 1,075,316人)
就職希望者 187,715人(前年同期 192,008人)
うち就職者 184,094人(前年同期 188,212人)
うち未就職者 3,621人(前年同期 3,796人)
2.就職率(就職者の就職希望者に対する割合)
(1)全体
98.1%(前年同期比0.1ポイント増)
(2)男女別
男子 98.5%(前年同期比同)
女子 97.4%(前年同期比同)
(3)学科別就職率(就職率の高い順)
「工業」99.5%、「商業」99.2%、「福祉」99.1%、
「農業」99.0%、「水産」98.8%、「看護」98.4%、
「家庭」98.4%、「情報」97.7%、「総合学科」97.6%、「普通」96.3%
※「その他」の学科は除く。
※「看護」に関する学科は看護師5年一貫課程が主となるため、5年課程5年次の就職率を示している。
※「その他」の学科は除く。また、「看護」に関する学科は看護師5年一貫課程が主となるため、5年課程5年次の就職内定率を示している。
(4)都道府県別就職率
就職率の高い県:富山県 99.9%、福井県 99.8%、石川県 99.7%、鳥取県 99.6%、大分県 99.6%
就職率の低い県:沖縄県 93.7%、大阪府 94.9%、神奈川県 95.5%、東京都 95.9%、千葉県 96.2%
(5)東日本大震災における被害が甚大な3県
岩手県 99.4%(前年同期比同)
宮城県 98.8%(前年同期比0.2ポイント減)
福島県 99.3%(前年同期比0.4ポイント減)
・文部科学省は、厚生労働省及び経済産業省と連携し、高校の就職相談員等とハローワークのジョブサポーターとの連携やキャリア教育の推進などの取組を通じた就職支援を行っています。
・本調査は、高校生の就職問題に適切に対処するための参考資料を得るために、今春の高等学校卒業者で就職を希望する者の就職状況を10月末現在、12月末現在、3月末現在の状況を調査しており、今回は、3月末現在で取りまとめたものです。
・本調査は昭和51年度から実施しており、調査方法は、国立については該当国立大学法人、公立については各都道府県教育委員会、私立については各都道府県知事部局を通じて行った悉皆調査です。