初めての採用で4名内定!【高卒採用成功事例 株式会社工野建設様】
高卒採用を支援するジョブドラフトへ掲載した企業の担当者に体験談を聞く、高卒採用成功事例シリーズ。
今回は福岡県の建設会社で2020年3月卒から高卒採用を始めた、株式会社工野建設の代表取締役 工野様に高卒採用の活動内容についてお話を伺いました。
目次
(1)企業紹介
(2)採用課題とジョブドラフトとの出逢い
(3)ジョブドラフト1年目(2020年3月卒) の採用活動
(4)入社後のキャリアプラン・教育は
<外部リンク:株式会社ジンジブ>高卒採用の基本を完全網羅<参加無料>ジョブドラフトセミナー
(1)企業紹介
‐まずは御社のことについて教えてください。
工野建設はゼネコンから建設工事の一部を請け負うサブコンで、造作工事と木工事を行っている会社です。造作工事とは、鉄筋コンクリート造や鉄鋼造の建物の内部の仕上げなどを行う大工工事で、内装大工とも呼ばれています。部屋の内装の芯を作る仕事です。
住宅、マンション工事がメインですが、病院や学校等の施設物件にて、ウッドデッキや木壁貼り、家具工事も行っています。大規模な建物に携われるのが当社の魅力です。
現場管理、家具職人、内勤など、役員が2名、社員7名の小さな会社です。
2020年3月卒で初めて現場職人を社員として雇う高校新卒採用を始めました。
(2)これまでの採用活動と高卒採用を始めた経緯
‐これまではどのような採用活動を行っていたのでしょうか。
これまではハローワークや仕事のつながりからの紹介を通じて中途採用を行って来ました。また現場で働く職人大工さんは、家族や友人からの紹介での採用が多かったです。
私自身は大卒で別の会社に就職し4年半後、当社に入社し35歳で社長を引き継ぎました。これまで新卒採用は考えたこともなく、こんな小さな会社に誰も入って来ないだろうと思っていました。
5~6年前に「家具職人」としてハローワークで募集した時にはいくつか応募がありましたが、3~4年前に出した「現場管理」の職種に関しては全く応募がありませんでした。
それゆえ、現場職人の新卒採用は更に難しいと思っていました。
‐高卒を始めた経緯、ジョブドラフトとの出逢いを教えてください。
同規模の仲良くしている工務店の社長から、昨年度ジョブドラフトを使って2名採用できたと聞いたことがきっかけです。そう聞いて「当社くらいの規模でも新卒採用できるんだ。」と思い、すぐに紹介してもらいました。
そこで、これまで外注していた職人大工を、初めて社員として採用することに決めました。現在職人は高齢化しています。若手採用し、次世代のリーダーの育成することで、会社は業界内で大きな強みを持つと考えたからです。
大工に興味のある人や体力勝負したい人は大学に行く人は少ないですし、高卒人材の方が、本人にとっても早々にキャリアを重ねるのに良いのかなと思いました。
‐高卒採用にジョブドラフトを使おうと思った決め手はなんでしょうか。
他の工務店の社長から話を聞き、高卒採用をしたいと思いましたが、何から手をつけるのか、いつまでに何をするのかなど、何をすれば良いのかが全く分かりませんでした。ジョブドラフトの紹介を受け、「高卒採用できますよ」と話をしてもらいました。大きな会社には人事部がいて専任担当が時間をかけて動きます。当社は人的余裕がなく、効率良く採用活動を行いたいと思ってジョブドラフトの採用を決めました。
<外部リンク:株式会社ジンジブ>高卒採用活動の基本をおさえる<参加無料>ジョブドラフトセミナー
(3)ジョブドラフト1年目(2020年3月入社) の採用活動
‐高卒採用活動について教えてください。
2020年3月卒から採用活動を開始し、2名の採用予定に対し結果は4名内定でした。
内定者の中には大工技能士の資格取得していた生徒や、高校入学時から「大工になるつもり」だったと言う生徒、父親が大工という生徒がいました。採用活動を通して、大工という職業は一般的な認知はされているが、興味を持っていても、「どうやって大工に成れるのか分からない」のではと感じました。そういった生徒に対して分かりやすい入口(窓口)を設ける必要があると思いました。
ジョブドラフトを活用したことで、効率良く採用活動ができたと思っています。
まずはパンフレットや、ジョブドラフトの企業ページを作るためインタビュー、現場写真などを撮影してもらいました。
その後、その都度スケジュールに沿って活動アドバイスをもらいました。
具体的にはまず、ハローワークに提出する求人票の作成の添削をしてもらいました。仕事内容を分かりやすく書くこと、会社の雰囲気を伝えるために会社周年行事の、「30周年社員旅行で外注さん・家族も含め石垣島に行ったこと」を記載することや、「10年後に職長を目指して、月収50万円に上がる可能性があります」など具体的な将来のキャリアプランを書くようにアドバイスもらいました。
初任給の設定はアドバイスをもらいながら慎重に考えました。入社後のキャリアプランに合わせた給与シミュレーションも行いました。
出来上がった求人票とパンフレットの高校への発送もジョブドラフトに依頼しました。
他にジョブドラフト主催の学内合同企業説明会にも2校参加しました。説明資料は何も知らない生徒にも理解できるようにかなり分かり易く作ったつもりです。1校目では話を聞いてくれる生徒が少なく心が折れそうになりましたが、2校目では積極的に話を聞く生徒が集まってくれました。そしてその内の1名が職場見学に来てくれ内定につながりました。
職場見学に来た生徒は1名のみでしたが、応募は4名ありました。応募書類が郵送で届いた時には非常に嬉しかったです。
面接に来た生徒は皆素直な生徒でした。入社すれば会社の雰囲気も変えてくれると今から楽しみです。
▲制作した会社パンフレット(左)、企業説明会用の説明資料(右)
(4)入社後のキャリアプラン・教育は
‐入社後のキャリアプラン・教育はどのようなことを考えていますか。
5年後には一人前に、10年後には職長として数人の大工を束ねるリーダーの立場に立って欲しいと思っています。その後は本人の希望により独立することも応援します。職人という仕事の魅力は技術を身に着けることで、健康であれば何歳になっても仕事を続けることができることです。当社には70歳になっても第一線で仕事をしている職人が何人もいます。
自分が手を動かしてきれいに仕上がる実感もやりがいにつながると思います。
本人が何を希望するかによりますが、安定して会社で働くか、独立して自分の裁量で働いていくか選択できるようキャリアプランを示したいと考えています。
社員教育では入社後の2日間は外部機関の新入社員研修を受講します。その後は、現場に入り、外注の職人に付け実践教育を行います。職人にはOJTで現場の作業や安全ルール、最低限のマナーを教えてもらいます。
その他にも、外部の新入社員向け安全衛生管理の講義も受けてもらう予定です。
入社後は4人ともが同じ現場ではありませんので、フォローのため月に1回の社員を含めての食事会を、他に月に2回ほど面談の機会を作ろうと思っています。
昨年12月に内定式を行いました。内定者4人は同期の存在を知らず、自分一人かもしれないという気持ちもあったと思いますが、内定式で同期と顔を合わせて安心したと思います。私自身、4人が集まり制服を採寸して、お昼ご飯を食べて、と過ごすうちに次の後輩を作りたい、高卒採用を継続したいという気持ちになりました。
‐高卒人材に今後期待することは何でしょうか。
せっかく若くして入社するのだから、若いうちに一人前になって活躍して欲しいと思っています。若いとパワーもあります。20代中盤に最前線で活躍して欲しいです。
当社の経営理念は「私たちは建設を通じて、皆が幸せを実感できる会社を目指します。」です。
仕事は人生のメインではありませんが、仕事を充実させることで、各々の夢や目標を一つ一つ実現していき、幸せを実感できると考えています。
早くから仕事を充実させることで、人生を通してよりたくさんの夢や希望を実現させて欲しいと思います。
また指導する立場になって「人に幸せを与える」というまた違う喜びややりがいも持って欲しいですね。
ジンジブでは全国2,500社以上の企業様の高卒採用をサポートしています。 採用を成功させたいとお考えの企業様はまずはお気軽にお問い合わせやセミナーにご参加ください。