7月1日に求人解禁されてから高卒採用担当が意識すべきポイント
高卒採用を行う企業は求人情報解禁の7月1日以降、一人でも多くの高校生、先生に求人内容を届ける活動が必要になります。
本記事では、求人解禁後の高卒採用活動として非常に有効な手法である『求人票の発送』『高校訪問』『職場見学』についてポイントをまとめました。
目次
(1)求人解禁後の高卒採用活動
(2)求人票発送・高校訪問のポイント
(3)職場見学のポイント
(4)まとめ
(1)求人解禁後の高卒採用活動
高卒採用では、例年7月月初に求人の解禁が行われ、全国の高校にハローワークを通じて企業の求人情報が届きます。求人解禁後の高卒採用活動の大まかなスケジュールを以下にまとめました。
2021年7月1日 学校求人情報解禁 ※変更なし
2021年9月5日 学校から企業への応募書類提出開始 (沖縄県は8月30日)
2021年9月16日 企業による選考開始
高卒採用を行う企業は、10月5日の「応募開始」に向けて、一人でも多くの高校生や先生に求人情報を届ける必要があります。では、求人を届ける手法としてどのようなものがあるのでしょうか。
求人解禁後の高卒採用活動
・求人票の発送
・高校訪問
・合同企業説明会
・職場見学
求人解禁後、応募数を増やすための活動は大きく分けて上記の4点があげられます。昨年からは、コロナウイルスの影響もあり一部地域では「合同企業説明会の中止」など求人を生徒に知ってもらえる機会が減ることが予想されます。高校生や先生に求人情報をお届けすることができる「求人票発送」「高校訪問」「職場見学」については、例年以上に「質」と「量」にこだわって活動していくことが重要になります。弊社の観点にはなりますが、コロナウイルスの影響がある今年度の高卒採用だからこそ気を付けるポイントも併せてお伝えしますので、是非チェックしてみてください。
(2)求人票発送・高校訪問のポイント
「求人票発送」と「高校訪問」におけるポイントは以下の4点です。
①「誰が」
②「いつ」
③「どれくらいの量」
④「どの学校に」
両活動は、7月1日の求人解禁と同時に活動が可能です。他企業との差別化を計るためにも「誰が」「いつ」「どれくらいの量」「どの学校に」を求人解禁の前に決めておくようにしましょう。また、その際に「達成可能な目標」か「行動は具体的に計画できているか」を意識することが大切です。自社のマンパワーと採用力を客観的に鑑みて、実現可能なスケジューリングを行いましょう。
コロナウイルスの影響がある今年度の高卒採用だからこそ気を付けるポイント
高校の先生方も企業の採用意欲が減退してしまうのではないかと不安を抱いています。また、今年は例年以上に高卒で就職を選択する高校生が増える可能性もあります。自社がどれだけ積極的に採用活動をしているかを示す為にも、高校への求人票発送はこれまで以上に力を入れた方が良いでしょう。
求人票発送は例年より数・質共に増やす!
例)質を上げる方法として、パンフレットの制作にこだわって求人票と一緒に送る等
(3)職場見学のポイント
次に「職場見学」のポイントを押さえます。昨年度、弊社が主催している高卒1年目向け定着支援研修「ルーキーズクラブ」のアンケート結果によると高校生は1人あたり平均2社の職場見学に行くことが分かりました。(アンケート対象:19年卒高卒1年目社員69名)つまり、職場見学からの平均応募率は約50%ということになります。そんな職場見学において、職場見学に来てくれた高校生からの応募率を高めるポイントを以下に3点纏めました。
①社内が一丸となり、高校生を明るく迎えること
②誰が、どのように説明を行うか社内で事前に決めておくこと
③社員の表情や発言、社内の整理整頓など、細部まで気を抜かないこと
総じて「雰囲気の良い職場づくり」を心掛けることが大切です。同調査で、「どんな会社だと応募したくなくなるか」を聞いたアンケートによると以下のような結果になりました。
企業の魅力を伝えることはもちろん大切なことですのが、高校生が職場見学の際に最も気にしている点は「企業の雰囲気」「社員の態度」のようです。一人一人の態度や発言、社内の環境が高校生の応募に影響を及ぼします。社員一丸となり、細部まで気を抜かないことを心掛けましょう。
コロナウイルスの影響がある今年度の高卒採用だからこそ気を付けるポイント
例年7月、8月をメインに実施されていた職場見学会ですが、コロナの影響がどうなっているかによって高校側・企業側の動き方も変わってくるでしょう。対面で実施する場合、どのようにコロナウイルス対策を行うのかを、今の時点から考え、準備をしておくことをおすすめします。更に、オンラインで職場見学会を実施できる仕組みを準備しておくと、他社との差別化を図っていけるでしょう。
職場見学のコロナウイルス対策を行う!
例)職場見学のオンライン化、職場見学時の衛生管理の徹底
(4)まとめ
以上が、求人解禁後の高卒採用における採用活動として非常に有効な手法である『求人票の発送』『高校訪問』『職場見学』についてのポイントです。
採用活動を不安に思う企業も多いかと思いますが、それ以上に学校現場では「求人の数」や「生徒が望む企業に行かせてあげられるのか」など、不安に思われている先生が大多数いらっしゃいます。今回ご紹介した採用活動3点は基本の活動になりますが、1校でも多くの高校に求人情報を届けられるよう、改めて基本の徹底を行い有意義な採用活動を行えるようにしましょう。
皆様の採用活動が少しでも良いものになることを願っております。
高卒採用ラボは、高卒採用【高卒採用がはじめてのかたへ】を考えている企業のための情報メディアです。
独自の調査結果や高卒採用のノウハウ、企業の採用担当者からのインタビューなどあらゆる視点から「高校生の採用」を実施する企業へ価値ある情報を提供します。
基本ルールが理解できる! 高卒採用初心者向け無料セミナーはこちら