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人対人の究極のサービス業警備に高卒採用の力。【高卒採用成功事例vol.10 協和警備保障株式会社様】

高卒採用を支援するジョブドラフトへの掲載企業の担当者に体験談を聞く、高卒採用成功事例シリーズ。今回は、商業施設や物流倉庫、官庁や病院、学校等の施設や建物での警備を行う協和警備保障株式会社の代表取締役社長小宮様に、高卒採用成功や教育で大事にしていることについてお話を伺いました。

目次

(1)事業内容・業務ミッション

(2)高卒新卒採用・ジョブドラフトを選んだ理由

(3)採用活動とジョブドラフトの活用

(4)教育で大切にしていること「心・健康・知識」

(5)高卒人材に今後期待すること

(1)事業内容・業務ミッション

―今回はインタビューの機会を頂き、ありがとうございます。まずは協和警備保障様の事業内容について、ご紹介をお願いします。

協和警備保障株式会社は、“住まいや職場はもちろん、あらゆる暮らしの場に安全と快適さを届けたい” そんな思いで、地域の安全を守っています。
仕事は商業施設や物流倉庫、官庁や病院、学校等の大きな施設や建物での警備です。施設全体における防犯、迷子の対応や落し物の管理、けが人の対処など困りごとの解決や、危険を抑止します。

昨今では警備システムを用いた機械的な警備が増えていますが、私たちは機械にはできない「人の強み」を活かした警備に注力しています。
警備の原点は“人”にあると考えているからです。“接客”という観点で外部講師の研修を受け、小さなお子様からお年寄りまで様々な人の対応が出来るように日々対応力を磨いています。

日本マーケティングリサーチ機構による調査で「未経験から幅広いキャリアが積める会社」「働きたい警備会社」の2部門でNo.1を受賞しました。
警備業は時代の背景が変化してもこれから先、人の生活が続く限り必要とされる職業です。

―では、高卒採用とジョブドラフトを始めたきっかけをお伺いできますでしょうか?

当社では全国で18歳~70歳代まで幅広い年齢層の方が活躍しています。中途採用では、自社の採用サイトやハローワーク求人、民間求人サイトやフリーペーパーや新聞への掲載、ダイレクトリクルーティングなどありとあらゆる採用手法をとり、根気強く採用活動を行っています。

警備大手企業は、きっちりと新卒採用を行っていますが、その他の警備会社の警備職採用は中途採用が多いのが実情です。
警備業は人対人で関係を作る究極のサービス業です。新卒叩き上げで警備の業務を覚え、チャレンジして欲しいと思っていました。
即戦力は厳しいと、当然反対の声もありました。しかし新卒が働きたい職業と言われるような位置に就けるようにするのが業界の役割と考えました。
警察や消防士のように「警備会社に入りたい」と高校生に思ってもらいたいと、高校新卒採用を始めることにしました。

警備という仕事は、不特定多数の方と接する機会が多い職業で、学校・家庭等で学ぶ事が少ない、今後の長い人生に必要な社会経験が出来る業界です。
採用は難しいが若手採用は続ける必要があり、2020年卒採用からジョブドラフトを契約することになりました。

―採用活動において、どんな工夫をされていましたか?

警備業は、施設の前に立っている、工事現場で車両を誘導している、空港等にいるという場面を想像するなどのイメージが持たれているかもしれません。また「危険・きつい」の仕事というイメージをお持ちだと思います。しかし実際は「警備=危険」ということはありません。警備業法、また普通の社会人と同じように労働基準法、労働衛生法に則して成り立っている仕事です。
高校生や保護者、学校の先生に於かれましても同じく警備業界を何処までご存じで理解しているでしょうか。そこで理解してもらう為、説明会等を開催する事が必要になります。学校に出向き、先生方に機会をつくって頂き、職場見学会に来てもらう様に働きかけます。

高校生の就職活動にはルールがあり、そのシーズンに合わせて、学校訪問と学校挨拶を行っています。また部活動の延長線上にある各種大会への協賛など、関係性を作る切り口も行って来ました。
毎年続けることで「警備ってどんな仕事?」と職場見学会に行きたいという進路指導の先生からの連絡が増えて来ました。

職場見学会は夏・冬休み・通常期の週末など時期を調整し少人数で分けて行っています。必ず全員対応します。実際に時間を作り、警備社員としてお客様先で勤務する現場を見に行き働くイメージを持ってもらいます。

―では、ジョブドラフトを始めて採用活動はどのように変わりましたか?

ジョブドラフトでは各学校への求人票発送を行い、新たなオファーがありました。学校の担当の先生との関係がこれまではハローワーク通しの一企業であったのに対し、公けのジョブドラフトを通じることで先生との信頼が厚くなり、新卒採用を進めやすくなったと感じています。

これまでの新卒採用実績が積みあがっていくことで先生方との信頼は厚くなっていきます。
2020年卒では千葉本社の管轄エリアで、5名の応募、3名内定につながりました。

(4)教育で大切にしていること「心・健康・知識」 

教育をするうえで、どのようなことを大切にされていますか

説明会で高校生に共通して教えることがあります。新しいことを始める際には、「1に心、2に健康、3に知識」です。
「心」は、これから社会人になる時に「志」を持つということです。社会人としてご両親を助けたいなど、どんな身近な志でも良いのです。
この「志」がしっかりしていると「健康」はついてきます。気持ちがしっかりしていれば、規則正しく生活しよう、暴飲暴食しないようにと考えます。そして「心」と「健康」がしっかりしていれば自然と学ぼうと「知識」がついてくるので、たいていの仕事はできるから心配しなくて良いと伝えています。そのため「心」と「健康」をまず意識しなさいと伝えています。
この話をするとたいてい成績の悪いと言われてきた生徒も安心するのです。
保護者の方にも相談されることがあります。「心」と「健康」の良い生活パターンを作るためには、保護者、友人、先生、周りの環境がとても重要協力して進めて参りましょうと伝えます。

自分に自信のない、自己肯定感の低い高校生も多いと思います。働きかけることで心を開いてもらうということもありますか?

職場見学会に来ると、長い時間をかけて色々な話をします。最後に「保護者や先生とも相談して、面接を受けたいかどうかは自分の考えで決めるんだよ。」と投げかけます。その後、進路指導の先生を通して「面接を受けたいです。」と来る生徒はしっかりとしています。
面接の時にもこの話をします。そこまで考えたことがなかったという生徒もいますが、話を聞いて心を変えて頑張る!」「いい話を聞けた」と心を開く生徒もいます。半面、重いと感じてしまい遠慮してしまう生徒もいます。

―全力で向き合ってくれる会社があるということは、頑張りたい高校生にとっては嬉しいことだと思います。

社員には、「自分でダメだとか、諦めるような判断はしてはいけない。」そして、「自分で壁にぶつかるようであれば、踊り場(一歩止まって)を作って相談しに来なさい。」と伝えています。
警備業界3兆円産業と言われており、会社は9000社以上、警備員数53万人以上とあります。
警備業のうち、9割以上が人的警備です。つまり人を大切にしない会社は淘汰されてしまいます。どのように人と時間とお金をかけていくかが重要だと考えています。
社員の自己判断で諦めさせない、厳しい時は会社側が関わり判断する責任を持ち、まずは活かすことを優先することです。

(5)高卒人材に今後期待すること

―高卒人材に期待することはありますか?

生徒に期待することは、「心」と「健康」です。それと同時に「道徳」の重要性です。
これは学校の先生方や家庭、もちろん弊社企業も含めての事ですが、道徳指導を各所場面で行って欲しいです。
昔であれば両親、近所の大人、先生が叱ってくれました。人と接する時の機微や、心に余裕を持って生きること、何かあったら周りに相談をすること、心に余裕の持った大人になるように育てたいと思っています。

人の成長は一直線ではありません。必ず踊り場が必要で、立ち止まって今やっていることの反省とこれから何をやっていくのかを考え、先が少しでも見通せる場面が欲しいのです。踊り場がないと成長はありません。学校・家庭・企業指導の段階から余裕を持たせるような指導をして欲しいですね。子供に望むのではなく、大人、周りが環境を作っていくべきことだと思っています。

会社は社員に仕事という機会を与える一つの箱です。経営者においても人一人体は一つしかない、頭も各一つしかありません。老若男女の社員全員「心と健康」を整え、「自らの城を自ら参加して創る」という気概の基、やる気やアイデアを出してくれたら経営者が考えられないようなアイデアがたくさん出てきます。その先に「企業の発展と個人の発展」が見えてくると考えています。そんなチームを創っていきたいと考えています。

-貴重なお話をありがとうございました!

 

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