高卒の採用担当【高卒採用成功事例vol.4 株式会社ライフタイムサポート様】 | 記事一覧 | 高卒採用Lab 高校生採用を科学する

高卒の採用担当【高卒採用成功事例vol.4 株式会社ライフタイムサポート様】

高卒採用を支援するジョブドラフトへの掲載企業に体験談を聞く、高卒採用成功事例シリーズ。

今回は、埼玉の新築物件の内装工事に特化した事業を行う、株式会社ライフタイムサポートの代表取締役龍竹(りょうちく)様と、2019年入社の新卒ルーキーで、新卒採用担当の登(のぼり)様に高卒採用の活動や教育についてお話を伺いました。

目次

(1)高卒採用を始めたきっかけ -高卒に「仕事って楽しい」と伝えたいと開始
(2)ジョブドラフト契約後の活動と成果 -高卒人事担当誕生
(3)新人教育 -新人教育カリキュラム
(4)高卒採用して良かったこと・今後の期待

(1)高卒採用を始めたきっかけ -高卒に「仕事って楽しい」と伝えたいと開始

‐まずは御社のことについて教えてください。

龍竹社長(以下、龍)当社は、創業15年目の、新築マンション、一戸建てを購入された方向けに住宅オプションの販売と工事を行う会社です。関東一円のお客様の内装の工事(エコカラットやアクセントクロス)、綺麗に長く使うためのコーティングや、器具の取り付け、食洗器、エアコン、カーテンなどのインテリア販売も取り扱っています。

登は内装工事のエコカラットという壁を貼る工事を行っています。

‐これまではどのような採用活動をしていましたか?

龍:これまではハローワークや求人誌で中途採用を行っていましたが、3~4年前から採用が難しくなりました。当社は、技術力や知識やノウハウより、人間性や価値観を大切にしています。健全な価値観と前向きな思考があれば、技術は後からついてくると考えますが、熟練の方に、もともと持っている価値観から、当社に合わせてもらうのは難しく感じていました。

私たちの規模で新卒採用ができるとは思っていませんでしたが、ジンジブさんの話を聞き、新卒採用を始めることに決めました。

 

-高卒を始めた経緯やジョブドラフトとの出逢いを教えてください。

龍:実は私自身も高卒で社会に出ました。金髪の真面目なタイプではない高校生で、1人暮らしとアルバイトをしていて、高校3年生の1月まで自分の進路を進学か就職も決めていませんでした。その頃、事故で骨折してしまい、1ヶ月家で身動きが取れず、「これから先どうするんだろう、やばいな。」と進路を考えるようになりました。

就職することを決め、近所のコンビニで就職雑誌を見て、この業界の会社に応募しました。

大卒に負けたくないコンプレックスが人一倍ありました。社会人5年目の23歳で、幹部の職人と2人で独立をしました。

友達を見ていて、大学に行った人が羨ましかったんです。けれど、私はコンプレックスが強い人間で、ばねにしてきましたし、大学に進学していたらサラリーマンになっていたでしょうから、後悔もしていません。23歳で独立したのも、大学進学した人が社会に出るころには違うステージにいようと考えたからです。

「高卒でもしっかり学べば社会の役にたてる」

そういう想いがあって、当社は勉強に力を入れています。

ジンジブさんから高卒新卒就職の環境を聞き、高校生にとってあまり良くないと感じました。

大学生は3年の夏くらいから、セミナーやインターンの経験、会社見学など、色々と見て決めることができますよね。

高校生は3年生の7月から、学校に置いてある求人票だけを見て選ばなければならない。自分に合う会社の情報が得られず、結果は当然離職が多くなるでしょう。

大卒は選べる環境がありますが、高卒はそもそも選択するだけの情報も届かない。

私は、仕事がつまらないと、人生もつまらなくなると考えています。

彼らに「仕事って面白いんだよ。」と言える環境を創りたかったので、当社では高卒採用に専念することにしたんです。

 

-登さんのライフタイムサポートに入社を決めたいきさつを聞かせてください。

登さん(以下、登):私は事情があって、就職活動のスタートが遅れ、10月くらいに始めました。職場見学は別の1社を見て、年末ごろにライフタイムサポートに面接応募しました。

私は家が好きだったので、家に関する会社と家具に関する会社で探しました。雑貨の会社をまず見学に行きましたが、自分が思い描いているものと違い止めました。

当社は、BBQの様子の写真を見てアットホームな感じがして良いなと志望しました。

(2)ジョブドラフト契約後の活動と成果 -高卒人事担当誕生

‐ジョブドラフト契約後、2年間の活動と成果を教えてください。

1.ジョブドラフト1年目(2018年4月入社)

龍:2017年10月に契約しました。採用のピーク時期は過ぎていたので18卒は期待しておらず、来年の練習を兼ねて、ハローワークの登録とジョブドラフトの掲載、求人票の郵送を行いました。結果は2名の応募が来ました。

初年度は1名のみと決めていたので、1名採用しました。

 2.ジョブドラフト2年目(2019年4月入社)

龍:2年目は学校挨拶に、入社した新卒を連れて行くことにしました。20~30校一緒に行きました。

他の企業も訪問する中で、高卒3ヶ月くらいの社員が話をする方がリアリティあると思ったんです。

先生からは好評でした。どの企業も5~6分で話が終わるのに、僕らは結構話を聞いてもらえました。

「社長いる前で申し訳ないけど実際どうなの?」と聞いてくる先生もいましたね。

 

-新卒に採用担当を任せた理由は何でしょうか。

龍:きっかけは、ジンジブクラブ(ジンジブが主催する人事勉強会)に、新卒社員をたまたま連れて行った時のことです。

求人票の書き方の回でした。彼は同じグループの会社の求人票に対して、率直に「この書き方では今の10代には興味を持てない。」とアドバイスし、人事の方が「そうか」とアドバイスを受け入れていました。

確かに「求人票を読むのは高校生だ。」と感じ、彼に「明日から、人事部長ね。」と、新卒採用担当に任命し、求人票作成と学校挨拶を任せたんです。

お客様業務を任せる前に、最初の「仕事」として任せるのに良いと考えたからです。

採用業務も会社経営で非常に重要な業務ですが、誰かに迷惑をかけるというものではありません。

ジンジブさんのサポートもありますし、高校生に伝えるには彼らの方が良いと適材適所で判断しました。採用活動は人材育成だと思っています。

今年は、新卒が3人いるので、1人5~6高校に分けて一緒に挨拶周りに行き、求人票も任せました。2年目が面倒を見て、1年目が責任者として行動する形にしています。僕は保護者としてついていくだけです。

面接にも入ってもらっています。1年目の彼女らは率直に思ったことを言います。高校生も初めはすごく緊張して来るので、趣味の話をしてもらうだけで、緊張が解けます。

 

登:私の面接の時も先輩がたくさん話をしてくれました。話が盛り上がって、面接が始まらなかったくらいでした(笑)

 

-実際、学校訪問に行ってみてどうでしたか?

登:私は5校ほど回りました。母校にも行き、面白そうに話を聞いてもらえました。1件目はとても緊張し、ぐだぐだになってしまいましたが、2件目は話をできたと思います。忙しい日に間違えて訪問してしまったけれど、立ち話で10分ほど、後日にもゆっくりと話を聞いてくれる先生なんかもいました。

面接にも入りました。話をして高校生の緊張の顔が解けるのが嬉しかったです。私も年の近い先輩が話してくれるのが有難かったので、恩返しだと思って接しました。高校生もリラックスして面接に挑めたと思います。

(3)新人教育 -新人教育カリキュラム

-入社後の教育はどのようなことを行っていますか。

龍:教育方針は、考え方や価値観の育成に重きを置き、まずは人間性を磨く研修をします。

「ルーキーズクラブ」に派遣しているのもそのためです。「仕事って」、「チームワークって」を先に身につけてもらいます。半年後に、技術的な研修をします。1月からの繁忙期から実践的に仕事ができるように年間で約70日分の教育カリキュラムを組みました。

 

‐具体的に研修はどのようなことをやりましたか?

龍:外部研修では、1年間のルーキーズクラブ、半年間の外部の新人社員研修を半年間、経営研究会の勉強会への毎月の参加です。

社内研修では、4日間の仕事の考え方などの社内OJT、会社の経営計画合宿について来てもらうなどもしました。増えた利益が社員に還元されるというところまで理解してもらうように教えています。

10月から、1カ月間の外部実務研修の職人道場に行ってもらいました。

 

登:エコカラットとコーティングという工程を学びました。道具の使い方や、作業を継続して綺麗に効率よく進めることが求められます。

道場を終えてから作業が1人でできるようになりました。

(4)高卒採用して良かったこと・今後の期待

‐高卒人材を採用していて良かったこと、注意することなど読者に教えてください。

龍:高卒採用をして一番良かったことは、圧倒的に社風が良くなりました。これまでは30~40代スタッフが中心でしたが、一気に明るくなり、皆が面倒を見ようと優しくなりました。同世代ばかりだとどうしても「何でできないの?」という空気になりがちです。

注意点は、長い目で見て育てることが大切だと思います。しかし今の10代は健全で、社会のためにという視点が強い人が多いと思います。

 

‐これからの期待を教えてください。

登:私は将来、自分のオリジナル家具を作りたいという夢があります。まずは目の前のことからです。免許を取ること、家具の資格も取りたいと思っています。自社には、女性社員が少ないので女性や趣味の合う人に仲間になってもらいたいですね。

 

龍:楽しく仕事をして欲しいと思っています。人生の半分は仕事なわけで、彼女らはこれから50年以上仕事人生があります。

素直に受け止めて楽しんで仕事をして欲しいです。

仕事が楽しいと生産性が上がり、会社の業績は向上します。会社の業績が上がれば社員に還元ができ、残り半分のプライベートを充実させることができます。プライベートでは時間とお金が大事です。この順番が一番だと思っています。

自社では、このサイクルを社員にも理解してもらうために、会社の業績のことも公開しています。
自分のやりたいことは明確にしてもらうこと、その環境創りが私の仕事です。

‐貴重なお話ありがとうございました!

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