「やりたいこと」が最強の武器に!通信制・農業科からIT業界へ

地図情報システムを利用したサービスを提供しているHawksMap。
通信制高校から、またIT業界とは無縁の高校から就職し、奮闘する若者がいます。
「ほわーんとした空気の中で業務をこなしています」と穏やかな声で笑い、充実した日々を過ごしていることが伝わってくる2024年入社の橘充希(たちばな・みつき)さんと2025年入社の松本晴翔(まつもと・せな)さんにお話を伺いました。
異なる道からIT業界へ挑戦

Qどのような高校に通っていたんですか?
橘さん
自分は島根県出身で、通信制の高校に通っていました。プログラミングなどの教科の動画を見て単位を取得していくのですが、すごく自由なので、高校生活というよりは正直もうずっと遊んでるような感じでしたね。
松本さん
自分は兵庫県の高校の農業科出身です。ニワトリやウシを飼育したり、シャインマスカットを育てたりしました。
Q高校時代から進路は決めていましたか?
橘さん
当時は心理学など文系に興味があったので、進学しようかなとざっくり考えていました。でも先生から「とりあえずちょっと見学に行ってみたら」といろんな会社の資料を見せられて、何社か行ってみたんです。そのうち自分のやりたいことが見つかって、友だちが多い関西方面でIT関係を探してここに決めました。3年生の9月とかでしたね。
Qやりたいことというのは?
橘さん
将来自分でお金を稼ぐようになるにはITがいいかなって。
ITって初期投資が少ない点が大きいかなと思うんです。世の中にはいろんな業種があるけど、会社を立ち上げようとすると、どうしても最初に大きなお金が必要になってしまう。その点、ITは基本的に人件費のみで始められます。ただ勉強に時間がかかるので、タイムパフォーマンスで見ると効率は悪いのかもしれないんですけど。
あと、やっぱりITは今後もどんどん伸びていく業種だと思うので。自分がITスキルを持っていれば、仕事の幅が広がっていくんじゃないかなと思いました。
Q高校では農業を学んでいましたが、当時から就職を決めていたんですか?
松本さん
3年生の進路調査を提出するときくらいまで迷ってましたね。やりたいことがふたつあったんです。農業の大学に進学するか、パソコン関係の仕事に就くか…。そのふたつで悩んでました。
Qこの会社を知ったきっかけは?
松本さん
最初は大学に気持ちが傾いていて、先生と大学の話をしていたんです。でもそのときに、「パソコン関係の求人もいくつかあるから、それも見て考えてみたら」と求人票を見せてもらったのがきっかけで、この会社を知りました。企業見学に行ったら雰囲気がすごくよかったんです。この会社に入って自分も力になれたらいいなと思って、就職という道を選びました。
Q進路を決めるときに誰かに相談しましたか?
松本さん
自分の場合は両親が高卒なので、「高校を卒業して就職したらどんな感じ?」という相談はしましたね。「社会経験を大学生より少し早く積めるのはメリットだよ」と教えてくれました。
橘さん
求人票を見せて「どうかな?」っていうくらいです。
Qこの会社に決めた理由は?
橘さん
的な知識やスキルを幅広く身につけられるっていうのが大きかったですね。HawksMap(当社)の専門分野が「GIS」という地図や位置情報を活用したシステムの開発になるんですけど、今後もまだまだ伸びしろがあると思って、この仕事を選びました。
松本さん
自分は会社の雰囲気ですね。みなさん、やさしい方ばかりです。
橘さん
在宅勤務の方もいるので、つねにオフィスにいるのは数人なんです。みんなあったかくて、ほわーんとした空気のなかで業務をこなしています。

若手社員がじっくり育つ安心の環境
Q今の業務内容は?
橘さん
自分はもう2年目になるので、少しずつですが先輩たちの指導を受けながら、ひとりで担当する業務に取り組み、日々勉強しています。任せてもらうことが増えた分、どんどんスキルを上げていかないといけないので、日々勉強するしかない。たぶん学生のころより勉強してます(笑)。
松本さん
本やウェブサイトなどで勉強しています。
橘さん
でも入社してすぐは3カ月間の研修ですね。
Q研修はどのような内容でしょうか?
橘さん
1カ月ごとに課題があります。最初の1カ月は、”コンピューターについて”という課題でした。
松本さん
自分の場合は、パソコンについて調べたことを発表しました。2カ月目は、ハザードマップを作ってみたり。そういう大きなひとつのプロジェクトに向けて、勉強していくというイメージです。
橘さん
3カ月目がやっとプログラミングで、”C#”というプログラミング言語を最初に学んでもらって、ひとつのアプリを作ってみようという課題です。自分で企画して、アプリを作って発表してもらいました。C#はプログラミング言語のなかでもむずかしいんですけど、研修で勉強することで、多くの開発環境で使える技術を身につけられます。
Q仕事のモチベーションになっているものは?
松本さん
自分は、きちんと仕事ができるようになった将来の姿を想像すると楽しくてワクワクしてきます。
橘さん
大きな目標は、ITのすべての工程ができる”フルスタックエンジニア”になることです。フルスタックエンジニアをめざす中で、”次これやってみよう”、”これできるようになってみよう”という小さな目標があり、それをどんどん達成することで成長を感じ、モチベーションにつながってるんじゃないかなと思います。
Q将来に向かって挑戦したいことや身につけたい技術はありますか?
橘さん
自分はコンサルティンググループという部署なんですけど、技術だけではなくて、お客さまと話してどうやって進めていくのかなど考えることにも挑戦したいです。お客様と話すのって最初はとても緊張したのですが、実際に利用するお客様のご要望を聞きながらシステムを作り上げていくのは楽しいです。
松本さん
今は業務を通してとにかくいろいろなことに触れたいです。また、自分はゲームが好きなので、業務で学んだことを生かして簡単なものでいいのでゲームアプリを作ってみたいですね。
Q農業関係のアプリも作れるようになりますか?
松本さん
それはけっこうむずかしいかも…(笑)。
橘さん
だけどGISは実際に農業に使われているので、そういう系のアプリを作ってもおもしろいかもしれません。
Q「GIS」というのはIT業界全体で使われているものですか?
橘さん
そうです。すごく身近な例でいうと、GoogleマップもGISのひとつなんです。地図と情報を重ね合わせることで可視化する仕組みですね。そのなかで分析を行ったり、独自のデータを載せたりすることで、お客さんがほしい情報を見える形にして提供することができます。
例えば農業の現場では、数値だけでは分かりにくいものを可視化することで、作業の時間効率を上げたり、確実性を高めたりするのに役立っているんです。
また、マーケティングのほうにも関わってきます。例えば「ここに店舗を出したらどうか」といった検討をする際に、周囲の情報を瞬時に確認できる分析機能や可視化の機能を作ったり。マーケティング以外にも、防災分野や自治体、国の防災関連のアプリケーションなどでも活用されています。
幅広く使えるものではあるんですが、実際に「何に使うか」という点はやっぱり難しいですね。地図をどう使うのか、その具体的な用途を考えることが課題かなと思います。

想像したものが形になったときの達成感
Qいちばん楽しい仕事はなんですか?
橘さん
いちばんはプログラミングのコードを書いているときですね。わからなくて悩んでいるときは本当につらいし、めちゃめちゃ苦しいんです。
でも、自分のやりたいことがパッと思い浮かんで、「よし、これを書こう」と一気に書き進めているときが楽しいなって思います。
Q何かをITで開発するとき、まずはどう取り掛かるのでしょうか。
橘さん
まずは、どういったものを使っていくのかを考えますね。どの言語でやるのか、データベースは何を使うのか、あるいはどのライブラリ(開発を効率化するための便利な機能セット)を使うのか。費用のこともあるので、お客さまと相談しながら進めていく感じです。ある程度構築ができたら、そこからどう書いていくのか考えていきます。
Q動作をチェックする段階もあるんですよね?
橘さん
そうですね。テストをする、ということですね。
Qうまく動かないこともあるんですか?
橘さん
動かないことのほうが多いと思います。うまく一気に書けて、そのままお客様にリリースできる状態になるというケースもなくはないですが、基本的にIT業界のプログラミングはそう簡単にいかないものです。どこかでエラーは起きますし、そのエラーをどう解決するかというのも、プログラマーの大事な仕事だと思います。
Qクリアしたときはどんな気持ちですか?
橘さん
めちゃめちゃ最高ですね! スキップしたいです(笑)。
Q後輩ができて変わったことはありますか?
橘さん
やっぱり後輩から得られる学びっていうものがありますね。自分が学んだことをアウトプットすることで復習にもなりますし、より自分に身につく形にもなる。さらに、後輩が自分では思いつかないような考え方をしている場合もあるので、そういった新しい視点を得られるのも大きいと思います。
Q最後に、これから進路を決めたり就職活動を始める高校生に向けてメッセージをお願いします。
松本さん
本当に自分がやりたいことを見つけてほしいです。今は大学進学が一般的になっていると思うんですけど、もしやりたいことがすでに見つかっているなら、高校を卒業してすぐに就職するのもいい選択だと思います。
橘さん
僕もほぼ同じ意見です。ただ、高卒で働くというのは大学の学歴がないので、つらいときがあるかもしれません。それでもやりたいことがあるのであれば、その目標に向けて若いうちから実務を積むことは大きな強みになると思います。ひとつの選択肢として前向きに考えてもらえたらいいですね。

まとめ
自由な校風や農業系の学びからIT業界へと飛び込み、それぞれの目標に向かって日々経験を積んでいる橘さんと松本さん。
学歴にとらわれず、「自分がやりたいことを見つけたい」と意欲を持つ高校生はたくさんいます。
未来に向かって前向きにがんばる若者たちと出会ってみませんか?
【企業情報】
会社名:株式会社HawksMap
創業:2020年6月1日
事業内容:地理情報システムの企画、開発、研究、販売及び保守。コンピューターシステムの企画、開発、研究、販売及び保守等。

