高卒採用再始動で採用危機を脱出!【高卒採用成功事例vol.2 株式会社オクジュー様】
過去に、高卒採用から大卒採用に主力採用を切り替えた企業の中にも、近年、改めて高卒採用に注目する企業が増えています。
高卒採用を支援するジョブドラフトへの掲載企業の担当者に体験談を聞く、高卒採用成功事例シリーズ。
今回は、大卒採用から再度高卒採用を再始動した株式会社オクジューのご担当者様に3年間の高卒採用の活動内容と成果についてお話を伺いました。
目次
(1)ジョブドラフトとの出逢い『大卒新卒での手詰まり感』
(2)ジョブドラフト契約後、3年間の活動と成果
2. ジョブドラフト1年目(2017年4月入社)
3. ジョブドラフト2年目(2018年4月入社)
4. ジョブドラフト3年目(2019年4月入社)
(3)若手採用の中で最もエネルギッシュで素直な人材が高校生
(4)まとめ
(1)ジョブドラフトとの出逢い『大卒新卒での手詰まり感』
まずは御社のことを教えてください。
株式会社オクジューは、1922年の創業以来、建築物の天井・壁などの内外装を製作・施工する内外装・金属工事の会社で、空間のプロデュースをしてきました。大手ゼネコンからも「施工はオクジューに任せればいい」と、業界内でご評価頂いております。
例えば、虎ノ門ヒルズ、渋谷ヒカリエ、KITTE、三井住友銀行本店、羽田国際線新空港、JR大阪駅、グランフロント大阪、あべのハルカス、JR博多シティなど、みなさんもよく知る建築物の内外装仕上げも当社で施工しています。
これまで高卒採用を行っていたことはありましたか?
以前は高校訪問を通じて高卒新卒も採用を行ったこともありましたが、バブル崩壊後、大卒採用のみに切りかえました。大学の就職課やゼミ、研究室をめぐって採用活動をしていました。先生に紹介をもらったり、大学内で説明会をさせてもらったり。
私たち建設業にはいろいろな工程があり、大学生にとっても、事業内容や仕事内容がイメージできにくいため、大学の職員や教授からの紹介は重要でした。
しかしここ10年で、1人1人活動をする時代になって採用が難しくなってきていました。
何とか手を打とうと求人媒体を利用したり、イベントに参加したりとあらゆることを試しましたが、学生が大手企業へ引っ張られてしまい、苦戦していました。
大卒では苦戦をされていたのですね。
私たちのような中小企業にとって若手の採用はいばらの道です。
それでも若手の力が必要だと感じていたので、協力会社に依頼をして採用を行ってきました。
そのころ東京で「現場で社員職人として働く社員」を募集しようと高卒採用の話が上がっていました。高卒採用の募集を初めたのですが、高校から、他社がGWには去年の求人票で募集していると聞いてどのように採用したら良いか困っていました。
非常に頭を悩ませていたころに出会ったのが『ジョブドラフト』でした。
タイミング良く、担当の方から連絡をいただき、利用を開始したのがきっかけでした。
<外部リンク:ジンジブ>大卒比較で採用コストは5分の1、高卒採用のメリットとは?>
(2)ジョブドラフト契約後、3年間の活動と成果
ジョブドラフトに2017年からご契約を頂きました。どのように活動し、成果が現れましたか。
1.ジョブドラフトの利用 1年目 (2017年2月利用開始 2017年4月入社対象)
初年度は2月からジョブドラフトに掲載し2ヶ月間、先生との関係性構築が予想以上に困難でした。
東京都と千葉県の工業高校を中心に12校ほど学校訪問をしました。求人票を送るタイミングが遅くなってしまったこともあり、初年度は惨敗でした。
利用を開始した2ヶ月間では採用成功まで至りませんでしたが、来年度の採用活動へ向けて、動き出しを早めることの重要性を学びました。
2.利用2年目 (2018年4月入社対象) 内定:3名
2年目は、昨年同様に高校訪問を行うと、先生の中には「待っていました!」と言って下さる方もいました。昨年の訪問が種まきに繋がっていたと分かり、非常に嬉しかったです。また、今年度は東京で開催された名刺交換会にも参加し、様々な活動の結果、3名の内定を出すことが出来ました。
また、ジョブドラフトが開催する、高卒採用セミナー『ジンジブクラブ』(現在はオンラインセミナーで参加できます。)で高卒採用のノウハウを学びました。2年目の活動は、ジンジブクラブでの学びが大きく採用結果に反映したと感じています。
ジンジブクラブもご活用頂きながら、採用成果も出たのですね!
はい。1年間のスケジュールや戦略立てなどの講義形式と、他社とのディスカッション形式での情報共有ができました。
特に直接効果を感じたのは『求人票の書き方講座』。
実際に応募に来てくれた生徒からも「求人票が目に留まった」「求人票を見て面白そうだと思った」と言ってもらえ、「書き方ひとつ変えるだけで、生徒からの反応がこんなにも増えるのか」と驚きました。
3.3年目 (2019年4月入社対象) 職場見学:9名 応募:6名 内定:5名
3年目は採用担当を1人増員し、高校訪問を神奈川県の方までエリアを拡大し、18校回りました。情報解禁前の早い時期から訪問をし、昨年度の求人票でご挨拶回りました。3年目も毎月のジンジブクラブへ参加し、ノウハウを貯めていったことがこの成果に繋がったと感じています。
また、この年からインターンシップの受け入れも始め、採用予定人数を超えた職場見学や応募を獲得することができました。
インターンシップ受入は、学校の希望の時期に合わせて開催しています。
当日は、会社説明や歴史、仕事内容、「完成した建物」や「工事中の現場」を回って説明しています。現場を見せることで夢が広がります。
その後、若手社員とお昼ご飯を一緒に食べコミュニケーションを取ってもらいました。
効果は大きく、5名の入社中3人がインターン参加の生徒でした。
4年目(2020年4月入社)の今年は、10名(うちインターン参加は4名)も職場見学に来て頂きました。採用を続けることで、積み上げを感じています。
(3)若手採用の中で最もエネルギッシュで素直な人材が高校生
採用後の高卒社員さんはどのような活躍をしていますか。
採用をしていると、高卒の方が優秀なのではないかと思うこともしばしばあります。
施工現場からも「一生懸命やっている」と聞いていますし、現場で周りの社員が話を聞いて面倒をよく見てくれています。
高卒社員には週に1回事務所に帰って来てもらい、話を聞くようにしていましたが、現場の方が皆楽しいと思っているのか頻度は2週に1回になりました。(笑)
今は現場で働く高卒社員も、将来「設計したい」、「施工管理したい」等、配置転換が希望できるように考えています。
高卒採用や高卒人材にはどのような可能性を感じていらっしゃいますか?
若手採用において、高校生ほどエネルギッシュで素直さを兼ね備えた存在はいないのではないでしょうか。
ジンジブクラブでは、ジョブドラフトの高卒社員さんが私たちの採用成功の為に、意見や経験談を率直に伝えてくれました。彼らは高校生と年齢が近く、10代で就職活動を経験し、どうすれば会社の情報が高校生に届き、響くのかを理解していたので、私たち企業にとって大きな情報源でした。彼らほど就職・採用に詳しい高卒社員は他にいないでしょう。彼らも、元々はやんちゃな学生だったそうです。
当社で採用した高卒生も、彼らのように成長してくれると思うと、大きな期待と可能性を感じています。
私たちはまっすぐに成長する、育てがいのある高卒生を今後も採用していく予定です。
若手の採用に困っている会社にこそ、高卒採用に挑戦して欲しいと思っています。
貴重なお話をありがとうございました!
(4)まとめ
いかがでしたでしょうか。ジョブドラフトに契約して3年間での採用活動について共有いただきました。
高校の紹介で採用活動では早期のタイミングに接点を持つこと、高校生目線に立った情報提供を行うこと、継続した採用活動を行うことが採用成果につながってきます。
また、インターンや説明会イベントへの参加、職場見学などを通し、実際に職場の様子や働く人、働きがいを見てもらい、コミュニケーションを取ることで志望度も上がります。
高校の授業の一環でインターンシップを行う高校や、ジョブドラフトを始めとした、民間支援企業も増えていますので上手に活用することをお勧めします。
ジンジブでは全国2,200社以上の企業様の高卒採用をサポートしています。
採用を成功させたいとお考えの企業様はまずはお気軽にお問い合わせやセミナーにご参加ください。