高卒採用の“二次募集”正しい戦い方 ~実践編~
高卒採用のポイントの日である9月5日は、応募開始日です。 9月5日、企業には高校の推薦状と内申書が同封された応募書類が届きます。 また、応募前に職場見学に訪れる生徒が多いため、8月の下旬ごろには応募状況が好調になるかどうか掴むことができるでしょう。 応募が思ったより少ない場合諦めなければならないのでしょうか。
9月5日に思ったより応募が来なくても、高校生の”二次応募”にはまだ間に合います。今回は、”二次募集”の対策をご紹介します。
1、二次応募とは?
「二次応募って?」と思った方、ここでは高校生の就職活動の流れをおさらいしてみましょう。
高校生が学校を介した就職活動を行う場合、求人情報開始の7月1日以降、企業選定をし、夏休み中の間に職場見学に行きます。
希望する企業が決まったら、9月5日までに高校から推薦を得た応募書類を準備し応募します。そして9月16日から一斉に選考を受け始めます。 残念ながら企業との縁がなかった生徒は、次に受ける企業を選びます。時期で言うと10月1週目ごろに2社目を探します。
また公務員試験から民間企業への就職に切り替える生徒や、部活の大会などで就職活動のスタートが遅くなった生徒もこの時期に活動します。
この時期が”二次応募”の時期にあたります。 企業側からすると”二次募集”となります。
<高校生の就職活動の流れ>
7月1日 求人情報解禁 (企業選び)
7月~8月 職場見学 (2~3社訪問)
9月5日 一次応募
9月16日 面接開始 9月中 結果
10月初旬 二次応募
2、二次募集の準備に向けた具体的な行動
では、二次応募の時期には企業はどのような対策を打てば良いのでしょうか。 黙っていても応募が集まる企業ばかりではありません。企業側からプッシュすることが非常に有効に働きます。 何故かというと、この時期、高校生や先生にとって「現在も募集を行っている企業」が分からなくなってしまうためです。 二次応募に動く高校生については過去の記事でも確認ができます。
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では、企業はどのような対策を行うと良いでしょうか。
大きく分けて3点です。
①学校訪問 ②求人票発送 ③就活イベントの参加
この後一つ一つ具体的に見ていきましょう。
1.先生からの紹介を得る「高校訪問」
まずすぐにできる行動が「高校訪問」です。
「高校訪問」はターゲットにしている高校の先生に向けて確実に情報を届けることができます。また先生が勧める生徒の紹介を受けることもできます。
半面、紹介してもらえるのかは先生次第となりますし、一次応募時期と比較して一つの高校あたりの求職者が少ないのが弱点です。
実際に高校に訪問を行う前のアポイント取りの際では、「今年当社では、積極的に高校生の採用をしているので10月以降も引きつづき採用活動をしています。御校にも求人のご紹介に伺えたらと思います。」と伝えましょう。生徒が内定を得ている場合は断られることもありますが、ご縁ですのでめげずに電話しましょう。
訪問する際の持ち物は、7月と一緒です。求人票と会社パンフレット、先生が後程生徒に説明しやすい資料を手持ちしましょう。
注意点は、7月と同様で採用ターゲットを明確に伝えることです。 またこの時期の注意点として、会社のことをPRをすることも大事ですが、学校の状況を先生にヒアリングすることです。どんな生徒がまだ就職活動をしているのか、その生徒の希望する職種などを聞きましょう。来年の募集の際にもつながっていきますよ。
2.新たな出逢いに期待「求人票送付」
次に「求人票送付」です。
広く多くの高校に送付できるのが良い点ですが、準備期間がかかること、直接手渡せるわけではないので開封率は下がってしまうことが弱点です。 この時期に送付をする意味については前回でも触れましたが、この時期に送付することで、二次募集を行っていることを伝えることができます。
封筒を開けてもらわなければなりませんので、少しでも目にとまる様な工夫が重要になります。
透明のPP袋に会社パンフレットと一緒に送付状と求人票を封入することをお勧めしています。
送付状には二次募集を行っていることをきちんと明記しましょう。
封入するパンフレットは取引先用のものではなく、高卒採用向けに制作する方がより先生や高校生の目を引きます。仕事内容や先輩社員の声など高校生に伝わりやすいコンテンツを載せましょう。
ジョブドラフトでは、高卒専用のパンフレット制作から封入発送まで一貫して代行するサービスを行っていますのでご相談ください。
3.高校生と直接会えるのが魅力「就活イベントの参加」
最後は「就活イベントの参加」です。
高校生が参加する合同企業説明会にブースを出すことができれば、直接高校生に向けてPRすることができます。生徒と直接コミュニケーションを取ることができ、マッチングしやすいとも言えます。
二次募集の時期には、地域によってはハローワークが主催して就活イベントを行っている場合があります。しかし出展するには抽選の場合がほとんどですから、管轄のハローワークに問合せをしてみましょう。民間企業が運営しているケースもあります。
気を付けるべき点は、ブースという形で横並びで企業が並んでいるので人気不人気が分かれてしまうことです。
周りと比較して魅力的に見てもらえるように、装飾の工夫や仕事の雰囲気が伝わるようにすること、高校生と年齢の近い社員さんを1人参加させるなども良いでしょう。
ジョブドラフトでも10月に「ジョブドラフトFes」という就活イベントを予定しています。
3、まとめ
“二次募集”は10月以降の採用活動を行う時期です。二次応募をする生徒や、少し遅れて就職活動を始めた生徒が対象となり、そのための対策を練っておく必要があります。 具体的には、①高校訪問 ②求人票送付 ③就活イベントへの参加などがあります。 それぞれの特徴を把握し、自社にあった戦略を立てましょう。
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