「次は社長に」大学中退・起業を経た22才の挑戦者が組織づくりを学ぶ理由

偏差値60の進学校から、周りと同じように大学へ進学。
しかし、当たり前だと思っていたレールを降りる決意をした團真生(だんまさき)さん。
彼は学費をコストと考え、大学2年生の3月で退学を選択しました。
その後は個人事業主の営業として月収70万円を稼ぎ、2025年1月からは株式会社Legacyで正社員として新事業を立ち上げました。そこには、野心だけではなく、「人の人生に良い影響を与えたい」という、中学生の頃から変わらない一本の軸があります。
「今が一番若いから」と笑う團さんに、これまでの歩みと、高校生に伝えたい「人生の切り開き方」を伺いました。

大学中退は親不孝?僕がレールを降りた理由
高校時代は、どのような学生生活を送っていましたか?
北千住にある男子校に通っていました。地元から離れた回転寿司店で2年くらいアルバイトをしていました。部活動では山岳部に所属して、月に1〜2回は山に登っていました。結構アクティブな高校生だったと思います。
卒業後はまず大学に進学されたんですよね?
はい。僕の通っていた高校は一応偏差値60くらいの進学校で、大学進学以外の道が見えなかったんですよ。だから、僕も自然と大学に行くんだろうなと思っていました。ですが、座学が好きではなく、絵が少し描けたこともあって芸術学部に進むことに決めたんです。
大学生活はいかがでしたか?
1年生のときは、海や島に行ったりして遊び散らかしていましたね(笑)
楽しかったんですけど、2年生のときに「自分は何をしてるんだろう?」とふと思ってしまったんですよね。
芸術学部でも絵を描いたり立体的なアートを作ったりして楽しいけど、それが「将来の何につながるんだろう?」と考え始めました。
大学中退を決めた理由は何ですか?
学費が高いことは大きかったですね。年間の学費が200万円以上、さらに生活費や仕送りを合わせると卒業までに1,000万円くらいかかるなと。
親は「大卒資格を取ってほしい」と言っていましたが、大学在学中から働いていたのもあって大卒の資格もいらなかったんです。親には頭を下げて「親不孝でごめん」と伝えました。
そして、2年生の3月末で退学を決めました。
ご両親はどのような反応でしたか?
父は理解してくれました。実は父は、30歳のときに専門学校に行って資格を取って、現在は医療関係で個人事業主として開業しています。
父は「もうやりたいことがあるならやればいいんじゃないか」と言ってくれて、最終的に母も応援してくれるようになりました。

「初月の売上が70万円」独立して知る実力主義の面白さ
中退後はすぐに個人事業主として独立されたと伺いました
大学2年生の頃からインターンや営業の仕事を始めていたので、3月末で辞めて4月にすぐに開業届を出しました。
確かに、開業は卒業してからでもできます。ただ、僕は「やりたい内容が同じなら、早いに越したことはない」と思ったんですね。人生で今が一番若いですから!
実際に始めてみてイメージと違ったことはありますか?
「苦労するだろうな」と思っていましたが、いい意味でのギャップがありました。開業前に準備期間もあり、最初に自分にいただいた給料が経費を全部引いても70万円くらいあったんですよ!
大卒の初任給は20~25万円くらいですよね。大学に通いながら無理のない範囲で働いていたときも月20万円くらいは稼げていたので、「大学に行かなくても、大卒と同じかそれ以上の土俵に立てるんだ」と確信しました。
ただ、週6くらいで働いたときもあります。自由な分、自分が動かなければお金は入ってきませんから!
「食いっぱぐれたら終わりだ」という、アルバイト以上の緊張感がありましたね。
仕事のモチベーションは何ですか?
正直に言うと、お金は大きいですね。「お金で幸せは買えない」とも言いますが、お金がなかったらやはり幸せにはなれないと思います。旅行したり、好きなものを買ったり……先月も欲しかった車を買いました。
僕は自分を満足させられないと、人に良い影響を与えることはできないと思ってるんですよ。そのためにも自分を追い込んで働く環境を作っていますね。
0から1を作る!新たなステージへの挑戦
どのような仕事をしているのか具体的に教えてください
大手通信会社のサービスを案内する営業です。ただ、みなさんがイメージするような個人宅を一軒一軒回るような仕事ではないですね。
基本的には大手携帯ショップなどに駐在して、ショップに来られたお客様にネットワークや携帯プランの見直しなどをご提案しています。
これまでは現場に立つプレイヤーでしたが、今は立場が変わりました。会社に所属して部署を立ち上げたので、現場ではなく組織を動かしていく管理業務がメインです。
あえて会社に所属することを決めた理由は?
0から1を作ることが好きなんですよね。ものづくりも含めて、新しいものを作ることにワクワクするんです。
中学生の頃から「多くの人に良い影響を与えたい」というモットーがあるんですよ。現場でプレイヤーとして動いていると、どうしても1対1の関係になり、影響を与えられる人数に限りがあります。
「もっと多くの人に影響を与えるためには?」と考えたときに、会社に入って部署を立ち上げることを決めました。僕が研修や教育をした後輩たちがお客様に価値を届けることで、良い輪がさらに大きく広がっていくなと思ったんです。
自らポジションを勝ち取ったと伺いました
はい。1年間は個人事業主として現場で実績を作り、「自分一人でこれだけの売上が作れる」「これだけの生産性がある」というデータを持って、「こういう事業を作りませんか」と今の会社にプレゼンしました。
ちょうど会社側も同じようなことをやりたいと考えていて、僕の実績と会社が持っている「人・物・金」という大きなリソースがマッチしたんですよ。
仕事の面白さややりがいは何ですか?
営業は人と直接関わりますので、相手と仲良くなったり、感謝していただいたり……人との出会いそのものが楽しいですし、やりがいも感じています。
今は管理側ですので、間接的に人と関わることになりますが、お客様との出会いや関係性は何よりも大事にしていきたいかなと思っています。
僕自身、やっぱり人が好きなので、営業の仕事も好きなんですよね。
僕が描く今後のキャリアのかたち
別案:22歳の今、僕のキャリアの歩き方
今後のキャリアアップはどのように考えていますか?
いつかは自分で会社を立ち上げたいと思っています。かっこいいって言うと軽く聞こえますが、社長になりたいです。
今回、会社に所属するタイミングでも、独立して自分で会社を立ち上げることもできたと思います。人を集めて、お金を集めて……と行動すれば可能ではありました。
でも、僕はまだ22歳です。今はリスクを取ることよりも、経験を得ることを選びました。
管理や育成をしっかり学んでから人の上に立ったほうが、失敗しないだろうと考えたんです。
社長になって実現したいことは?
正直に言うと、社長という肩書きが欲しいわけではないんです。社長じゃなくても、僕のやりたいことが実現できるならそれでもいい。
僕にとって社長というのは、あくまで手段。自分の仕事のやり方や、人との関わり方が一番マッチするのが、社長という立場だと思っています。
自分の会社を通して、多くの人の人生に良い影響を与えられたら、めっちゃかっこいいですよね!

進路に悩む高校生へ熱いメッセージ
これから進路を決める高校生に伝えたいことは?
自分の直感を信じましょう!
僕自身、自分を信じて、これまで人との出会いやビジネスチャンスにすごく恵まれてきました。僕が高校のときに戻れるなら、もう大学には行かずに「今すぐ開業しろよ、がむしゃらに仕事しろよ」って自分に言うと思います。
「高卒で働く」という選択肢に就職以外の道もある?
そうですね。自分で仕事を選んで、自分で取ってくる。開業や独立という選択肢も、就職のさらに先にあるんだよって伝えたいですね。
自分で仕事を作るっていうのは、僕が実際に経験したからこそ言えると思います。進学か就職か、その二択以外にも道はありますよ。
やはり勇気がいることですよね?
もちろんリスクは伴います。会社に入った方が保障もあるし、社会的にも守られます。仕事を失ったら失業給付もありますが、個人で開業したら手当は出ません。
親の反対もあると思いますし、踏み出すには勇気が必要ですよね。でも、自分で道を作る高校生がいたら、僕はめっちゃかっこいいなって思いますし、応援したいですね。
僕の経験や実績を見て、自分の直感を信じて、やりたいことをやってください!
まとめ
「大卒が当たり前」という既存の枠組みに疑問を持ち、20才で自らの足で立つ覚悟を決めた團さん。
そして、彼が個人事業主としての成功をあえて手放し、株式会社Legacyという組織を選んだ理由は明確でした。会社が持つ「人・物・金」というリソースを活用し、一人では成し得ない大きな社会貢献(良い輪を広げること)に挑むためです。
今の若者は会社を選ぶとき、安定や待遇を重視していると思われがちです。しかし、本当は「自分のやりたいことがこの会社で形にできるか」「自分の仕事が誰の人生に影響を与えられるか」という本質的な問いへの答えを探しているかもしれません。
彼のようなレールに縛られない決断力と行動力を持つ人材は、企業に新しい風を吹き込むでしょう。
【企業情報】
企業名:株式会社Legacy
従業員数:社員90名(パートナー含)
業種:セールスプロモーション、オペレーションアウトソーシング、コンサルティング、商品販売研修