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高卒生の内定者フォローってどんなことをしたらいいの? #人事の気になる調査!

2018年10月31日

一般的に大卒採用では、内定者に対し、内定式、研修や懇親会など「内定者フォロー」を行う企業が増えています。高卒採用では、この内定者フォローをどのように捉えたら良いでしょうか。内定者フォロー、する?しない?

内定者フォローの目的

まずは、内定者フォローを行う目的を振り返ってみましょう。

1.内定者辞退を防ぐ

大卒採用では、内定承諾を学生からもらうためや、内定辞退者を防ぐために、内定者と連絡を取り合いコミュニケーションを取ります。ところが、高卒新卒の場合、「1人1社制」というルールがあるため、基本的に「内定=就職」となるケースが大半です。高校生の辞退者を防ぐためにフォローを行っている企業はほとんどありません。

2.内定者の意思確認

内定者との面談や研修を通して入社までの不安や疑問を解消します。数回行うことで内定者との距離を縮め、潜在的な問題の解決もできるようになります。内定者自身も内定を決めた理由を再確認する場として活用できます。

3.内定者のモチベーションアップ

内定承諾から入社までの期間に、フォローがなければ会社からの連絡は生徒側からみると「一度も来ない」状態にあります。
そうすると内定者のモチベーションはどのように変化するでしょうか。
内定をもらった瞬間は「嬉しい」「頑張ろう」と思えるのですが、連絡が無いまま時間が経つと、「不安」はどんどん大きくなり、入社する頃には「社会人になりたくない」、入社後に不安を払拭できなければ、最悪は早期離職につながる事態も考えられます。

高校生の内定者も、時間が経つごとに「不安」の感情を抱くでしょう。「何かしらのフォローをしてあげないと!」と考える方もいるかと思います。
一方で、そもそも高卒採用で「内定者フォローはしていいの?」「そんなことをしたらルール違反では」と感じる方もいるのではないでしょうか?

今回は、高校生の内定者に対するフォローについてのルールと、先生や生徒がどのように思っているのかを実際の声をもとに紹介していきたいと思います。

労働局の内定後のルール

東京労働局ハローワークで新規学卒説明会の際に配布される「‘19新卒者募集のために」という冊子によると、次のように表記されています。

内定後の提出書類及び連絡について

求人者は、入社日までは「就職承諾書」以外の書類提出を求めないこと。

※入社以前に真に必要な書類・写真を除く。

入社後の提出であっても使用目的を十分に説明の上、提示を求め使用後は速やかに返却すること。

つまり承諾書を取得することは良いが、その他のことはしないでということです。

就業日開始の期日

就業開始は「卒業日の翌日以降」となること。なお、卒業前の実習、教育、研修に当たっては、学校教育に支障をきたすことが考えられるため教育等は入社後に事業主の指揮命令のもとで実施すること。

未成年の学生を守ることや、学業に専念できるようにという背景から、定められたルールです。

基本的には、事前研修や実習は「不可」であるとご理解いただければと思います。

学校現場の意見

では、学校の先生はどのように考えているのでしょうか。

関東、関西の13校の高校の進路指導の先生と、当社の1年目の高卒社員へ「内定者フォローについて」聞き込み調査を行いました。
結果、「内定者フォローをして欲しい」という意見と、「しないで欲しい」という意見に分かれました。しかし、先生のうち実に76%が、「何かしらのアクションがあって良い」と回答がありました。

高卒採用の場合、ルールに表記がしてある以上、内定者に対して「何もしてはいけない」と考えがちですが、実際の声を見てみましょう。

《先生のキモチ》

内定者フォローに関して、先生はどのようなことを感じているのでしょうか?

「内定者フォローは必要ですか?」

内定者フォローはあって良い

  • 入社までに何も行わないのは、本当に入社できるのか不安に思う生徒もいるので接点を取って欲しい。特に先輩社員と話す機会を設けて欲しい。
  • 卒業単位が落ち着いた時期から、フォローがあれば良いと思う。
  • 早期離職を防ぐため、保護者も含めてフォローをして欲しい。
  • 入社までに企業担当者が挨拶に来てくれるケースもある。

内定者フォローを必要としない

  • 4月まで就労・研修は禁止としています。卒業後であれば、課題や研修の事前資料の配布を許可している。
  • 学校でビジネスマナー研修を行っているので特に必要ありません。

「フォロー内容に関する意見・要望」

  • 生徒が忘れてしまうこともあるので、先生と生徒の双方に書面で、入社日や準備物などの連絡をお願いしたい。
  • 過剰な宿題は、学校の授業に支障をきたす恐れがあるので控えていただきたい。
  • 授業に差し支えない程度に、ビジネスマナーなどスムーズに社会人になれる研修を行って欲しい。
  • アルバイトでの研修をしても良いと思う。開始時期は、2月頃から行うのがよい。(単位取得後で授業が落ち着く為)

《高校のキモチ》

「高校生が内定者フォローとしてやってほしかったこととは?」

  • 物件探し、引っ越し代の負担
  • オリエンテーションや研修の実施(仕事内容の理解、現場を見学をしたい為)
  • 少しでも早く環境に溶け込めること
  • 内定者同士の交流の機会
  • 特に何も必要ない

ハローワークでは、学業に専念できるよう卒業日までは、内定者フォローは必要としないという方針となっていますが、学校現場からは「入社までに何も連絡がないというのは不安に思う生徒がいる」という理由の他に、具体的に研修などフォロー内容に関する声も上がりました。

内定者フォローをおこなうために

ヒアリング結果からもわかるように、学校によって対応が決まっています。
高校に「実施予定の内容と実施時期に問題がないか」の確認を行ってから、実施の判断をしましょう。

内定者フォローを実施する場合の注意点は、生徒に直接の連絡するのではなく、必ず先生を交えて連絡を行うこと、過度なレポート提出や研修参加といった内容は控えることです。場合によって内定辞退を招いたり、先生に悪印象を与えてしまうことにつながります。

高卒採用においては、生徒の入社への不安を払拭し、モチベーションアップするためのフォローに注力するという方針が良いです。入社までに1~2回、先生を通じて、生徒へ宛てた手紙を渡してもらう、会社情報を送るなどの接点を取ることで、入社前の先生や生徒が企業へ抱く信頼度が変わります。社内のイベントのレポートや、年賀状、卒業式に渡してもらえるようにと手紙を書くなど様々なフォローが考えられます。
また、次年度の採用のことも考え、内定後の対応で先生に好印象を与えておきたいものです。

まとめ

高卒採用では、内定辞退を防ぐための内定者フォローの必要性は少ないです。また学業優先のため卒業前に実習、教育、研修はしないようにと決まりがあります。内定者フォローでは、高校生の不安を払拭するような心情フォローや、モチベーションアップにつながる情報提供などをお勧めします。
先生と相談の上、より良いフォローをするようにしましょう。

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