高校生に人気のなりたい職業は? 採用活動における自社アピールのポイント
今の高校生はいわゆる「Z世代」に当たり、それまでの世代とは異なる価値観や特徴を持っています。彼らが「働きたい」と感じる求人を作成するには、どのようなポイントを意識すればよいのでしょうか。この記事では、高校生がなりたい職業や企業選びで重視するポイントなどに触れながら、魅力的な自社PRをつくる方法を紹介します。
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1、高校生のなりたい職業ランキング
高校生にはどんな業種が人気で、どのような理由で職業を選ぶのでしょうか。ここでは、LINEリサーチ「【2021年実施】高校生のなりたい職業ランキング」https://research-platform.line.me/archives/38840930.html)の結果から、(高校生のなりたい職業ランキングを紹介します。
男子高生の人気職業1位は教師・教授
男子高生の人気職業1位は「教師・教員・大学教授」です。なりたい理由としては「先生の言葉で人生が変わったから」「先生に勉強の楽しさを教えてもらったから」などが挙げられ、日常生活で出会った教師に影響を受け、興味を持ったことがうかがえます。
続いて2位にランクインしたのが「国家公務員・地方公務員」です。「職業体験がきっかけで司書に興味を持った」「収入が安定していて土・日・祝日が休みだから」などの理由が見られ、安定性を重視する声が多く挙がったようです。
人気職業3位は「システムエンジニア・プログラマー」です。「ゲームが好きだから」「昔から機会やパソコンをいじるのが好きだったから」など、趣味や自分の得意なことを活かそうと職業を選んだ人もいました。「ゲーム業界の仕事(ゲームデザイナー、ゲームクリエイターなど)」も5位にランクインしており、ゲーム関連の仕事に就きたいと思う人も多いようです。
参考:【2021年実施】高校生のなりたい職業ランキング
https://research-platform.line.me/archives/38840930.html
女子高生の人気職業1位は看護師
女子高生の人気職業1位は「看護師」です。なりたい理由には「コロナ禍の最前線で働く姿にあこがれた」「家族が看護師をしていてかっこいいと思った」などが並び、男子高生と同じように身近な人に感銘を受け、志望する人が多く見られました。
2位にランクインしたのは、「教師・教員・大学教授」です。理由には「憧れの先生のようになりたいと思った」「語学に興味があるから」などが挙げられ、やはりこれまで出会った先生や親などの姿を見て、魅力を感じた人が多いようです。
続いて3位は「国家公務員・地方公務員」です。選んだ理由としては「公務員の家族に勧められたから」「自分の住んでいる地域に興味を持ったから」など、国や地域に尽くす仕事へのあこがれや安定性、身近な人からの影響などが挙げられました。
参考:【2021年実施】高校生のなりたい職業ランキング
https://research-platform.line.me/archives/38840930.html
2、高校生が重視するのは、職場の人間関係や給料の良さ、やりがい
同じ調査の「将来、働く会社/企業を選ぶときに、得に重要視しそうなことは?」という質問への回答では、男女で優先順位の違いが見られました。男子高生は1位に「給料/ボーナスなどの待遇がいい」、2位に「仕事の内容が、自分のやりたいこと/得意なことである」、3位に「人間関係/職場の雰囲気がいい」がランクインし、収入などの待遇を重要視する一方で、やりたい仕事ができるかどうかに重きを置く人が多く見られました。
また、女子高生は1位が「人間関係/職場の雰囲気がいい」、2位が「給料/ボーナスなどの待遇がいい」、3位が「仕事の内容が、働きがい/やりがいがある」という結果でした。男子高生と同様に収入などの待遇を気にする傾向もありつつ、人間関係を重要視する人が全体の半数を超えるなど、職場の雰囲気に重きを置く人が多くいることがわかりました。
ほかには、「仕事の内容が、自分の能力や適性に合っている」「土日が休み」「福利厚生/社員へのサポート体制が充実している」などが男女とも10位以内にランクインしています。学年別の傾向では上の学年ほど福利厚生を気にする人が増えるなど、就職が間近に迫るにつれて変化するポイントもあるようです。
参考:【2021年実施】高校生のなりたい職業ランキング
https://research-platform.line.me/archives/38840930.html
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3、高校生が魅力を感じる求人情報とは?
自社が求める人材に応募してもらうには、求人情報の作り込みが重要です。高校生が魅力を感じる求人情報とはどのようなものでしょうか。ここでは高校生が就職先選びで重視するポイントを踏まえ、効果的な自社PRを作成する方法をご紹介します。
自社が提供している価値を伝える
自社の求人情報を作成する時、「自社が消費者にどのような価値を提供しているのか」を記述するケースは多いでしょう。企業によってアピールする点や切り口などは異なりますが、高校生が魅力を感じる求人を作るには、一般的な自社PRとは異なるポイントがあります。
高校生は社会経験がないため、世の中にあるさまざまなビジネスについて知識の乏しい場合がほとんどです。そのためビジネス用語を多用したり、日常生活であまり触れることがない専門分野の話に言及したりすると、たとえ提供しているサービスや商品などは魅力的だったとしても高校生にはその価値が伝わりづらいでしょう。「自社の商品・サービスがどんな場面で誰の役立っているのか」「社会にどのような価値をもたらしているのか」などを記述する際は、自社のビジネスモデルをわかりやすく図式化し、高校生でも理解できる平易な言葉遣いを用いることが大切です。
仕事内容を具体的に伝える
提供している商品・サービスの価値だけでなく、「毎日どのような業務を行うのか」「入社後のキャリアパス」など、実際の仕事内容を具体的に伝えましょう。企業に魅力を感じたとしても、入社後にどのような毎日を送っていくのか、どのようなキャリアアップが見込めるのかがわからないと不安を覚えてしまう人もいます。高校生が仕事の内容をイメージできるように、1日の流れや業務のポイントをわかりやすく紹介するとよいでしょう。
企業説明会や見学会などで自社アピールをする場合は、自社で働く楽しさや仕事のやりがいを体感できるコーナーを設けるのも効果的です。たとえば製造業であれば実際に工具を用いてモノづくりに参加してもらうなどすれば、より深く仕事内容を知る手助けになるでしょう。
また、なりたい職業ランキングにもあるように、現代の高校生はやりたい仕事ができるか、得意なことを活かせるかどうかを重要視する人が少なくありません。社員が働いている様子を写真付きで紹介したり、社員にインタビューして生の声を掲載したりと、職場の雰囲気がわかる情報を紹介すると入社後のイメージを掴みやすいでしょう。
エピソードを紹介する
印象に残る自社PRをつくるには、相手の共感を引き出すことが欠かせません。アピールしたい事柄を端的に伝えることも重要ですが、具体的なエピソードを交えてその時の感情や考え方、行動などを併せて紹介すると、よりインパクトのある求人情報がつくれるでしょう。エピソード紹介に画像を添える場合は、そのシチュエーションを連想しやすい画像を使用することもポイントです。たとえばお客様の「ありがとう」という言葉に救われたと語っている場面では、デスクに向かって黙々と作業している様子よりも、うれしそうな笑顔の写真を掲載した方が実際の気持ちが伝わりやすいはずです。
4、まとめ
高校生の職業選びでは「身近な人の働く姿にあこがれた」、「収入が安定している」、「自分の興味や得意なことを活かせる」など、さまざまな動機が見られました。また、企業選びで重要視したいポイントでは、「収入などの待遇がいい」「やりたい仕事ができる」「職場の雰囲気がいい」などが男女とも上位にランクインしています。自社PRを作成する際には、これらの内容を強調しつつ、社員の具体的なエピソードを交えて高校生が共感を得やすい伝え方を意識するとよいでしょう。
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