【高卒採用】22卒を成功させるための早期採用活動に向けた準備
高卒採用は、決められたルールやスケジュールに従い採用活動を行いますが、早期からの採用活動を通して、7月の求人情報解禁日までにどれだけ準備をして採用活動に臨めるかが採用成功のカギとなります。
では、いつまでにどのような準備をしたら良いのか、採用のよくあるお悩みを例に挙げながら解説いたします。
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【1】高卒採用の課題
高卒採用を経験した企業でよくあるお悩みは、
「応募が来ない」「応募は来るけれど自社のターゲットと合わない」「採用活動のマンパワーが不足している」などが主な課題として挙げられます。理想の採用活動ができない理由は大きく分けて3つあります。
1、先生に勧めてもらえていない
学校にたくさん送られてきた求人票を比較して先生も生徒に一番合いそうな求人を一緒に探しています。求人票で魅力を伝えきれていない場合、生徒へ勧めてもらうチャンスを逃しているかもしれません。
2、生徒に知ってもらえていない
高校2年生から進路指導の時間を設けている学校があります。早くから「就職」について考える学校の場合は生徒がある程度、就職先にしたい企業を決めてしまった後に企業が学校側へアプローチをしていることになります。そのため、求人票を発送したり、学校訪問をしても求人票は生徒に見てもらいにくくなります。
3、生徒に選んでもらえない
求人票で業種、職種、仕事内容を生徒向けに伝えられていない場合が多くあります。また、採用したい人物像が曖昧の場合は、一番採用したいと思う高校生から選んでもらうことができません。
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【2】高卒採用における理想の採用計画とスケジュールについて
前述した高卒採用の課題を解決するために「先生に勧めてもらうこと」「生徒に知ってもらうこと」「生徒に選んでもらうこと」の3つを意識して早期から準備を進める必要があります。課題を解決するためにやるべきことを細かく解説していきます。
先生に選んでもらうための準備 おすすめ計画時期:12月から1月ごろ
①ペルソナ設計をして採用したいターゲットの選定をする(所要期間:1週間程度)
1►採用の目的を明確にする
2►求める人物像の要件をすべて書き出す
3►書き出した人物像の優先順位付け
4►ペルソナの設計
※ペルソナ設計※
自社で採用したい人材の性別・性格・家族・ライフスタイル・趣味といった情報を綿密に設計し、採用したい人材を分かりやすくイメージするため、あえて「実際にいそうな架空の人物」を作り出すこと。具体化することで採用の効率化や採用後のミスマッチ防止にも繋がる。
②自社の強みを知り、戦い方を見つける(所要期間:1週間程度)
他社や業界平均と自社の求人内容を比較し、何が自社の強みなのかを調べた上でどんな強みで戦うかを見極めます。
求人内容に自信がある場合の例としては、求人を拡散させることに注力し、認知してもらうための施策としては、高校訪問や就職イベントへの参加、求人サイトへの掲載などでアピールします。
逆に、スタートアップ企業などで安定性が不安、不人気職種のイメージがある営業職の応募など、求人内容に自信がない場合の例としては、社員の魅力で勝負します。例えば、求人ページの写真を会社の奮起が伝わるものに変更することで「雰囲気がよさそう」と思い応募する生徒もいます。
実際にアンケートで調査した結果からも高校生が企業を決めるポイントとして「雰囲気」が4割を占める結果となっています。
③自社の魅力の伝え方を決定する(所要期間:1か月~1か月半)
求人票1枚で採用活動していませんか?当たり前ですが先生が企業のイメージができなければ、どの生徒に勧めるべきかイメージできません。ホームページ、採用サイト、パンフレット、動画…など採用ツールの準備が不十分だと感じた場合は、何が一番自社で必要か検討し、準備しましょう。もうすでにある場合は、ターゲットへ向けた分かりやすい内容になっているか再確認してみましょう。
生徒に知ってもらうための準備 おすすめ計画時期:1月~2月ごろ
①オンラインの活動(所要期間:2週間)
以前、弊社で行ったアンケートの回答内容です。生徒は「求人票以外でどのようなものを見ていますか?」という問いに対して52.5%が会社のホームページでした。次いで、32.4%が会社の採用ページ、そして30.2%で求人サイトを見ているという結果になりました。
スマートフォンで簡単に検索できるようになったこともあり、自発的に就職活動をする生徒の為にも、オンラインの活動を意識してみましょう。
N=1033 (※1)
《オンライン施策の主な例》
・自社採用サイトの強化
・求人媒体の活用
・YouTubeへの会社説明会動画をアップ
・ZOOMなどを活用した採用活動の準備を進める
-学校訪問
-職場見学
‐面接 など
②生徒への直接のアプローチ方法を選定する(所要期間:1週間)
民間の合同企業説明会や公的機関・学校主催のイベントに参加することで、直接高校生にアプローチすることができます。高校生が就職先を探すときに重視する項目は「会社の雰囲気」や「人間関係の良さ」です。求人票で伝わらないことも直接話せば伝わります。採用したい地域でのイベントがある場合は、参加してみましょう。
生徒に選んでもらうための準備 おすすめ計画時期:2月~3月ごろ
①求人票の内容を見直し、テンプレを作成する(所要期間:1週間程度)
高校生にとって分かりやすい表現で求人票を作成することを心掛けましょう。どんな会社で、募集している職種はどんなことをするのか分かりやすく記載することにより、入社後のミスマッチを防ぐことにも繋がります。
(例)製造職⇒スマートフォンに使用される部品の製造スタッフ
ルート営業⇒ルート営業(自社商品を配達しながら注文を受ける仕事)
②高校へのアプローチ計画を設定
【どの高校に】【いつ】【誰が】【何で】【どれくらい】【どうやって】【いくら】で訪問するか決定します。場合によっては、外部パートナーに依頼した方が質が高く、安いこともあるので自社に合った方法で計画を立てましょう。
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【3】高卒採用のスケジュール計画チェックリスト
上記内容のチェックリストを作成しました。採用活動の準備はどれくらい進められていますか?
「NO」にチェックがついた項目は計画を立てて準備を進めましょう。
【4】まとめ
高卒採用を成功させるためには、先生からも生徒からも選ばれる会社となる必要があります。
・自社の魅力を理解し、伝え方を工夫すること
・オンラインとオフラインでバランスよく採用活動をすること
・生徒の目線で求人票を作成したり、採用ツール準備すること
などをご紹介しました。まだ取り組めていない部分は、ぜひ22卒から取り組んでみてください。
※1アンケート調査概要
【調査期間】2020年09月24日~2020年9月30日【調査方法】インターネット調査法【調査対象】15歳~19歳かつ高校生【有効回答】N=1,033人(うち卒業後の希望進路が「就職希望148人」「就職か進学か迷っている31人」)
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