高校生の新卒10月末の就職内定率は64.2%、求職者数は10%減。厚生労働省・令和元年度「求人・求職・就職内定状況とりまとめ」を公表 | 記事一覧 | 高卒採用Lab 高校生採用を科学する

高校生の新卒10月末の就職内定率は64.2%、求職者数は10%減。厚生労働省・令和元年度「求人・求職・就職内定状況とりまとめ」を公表

厚生労働省から、令和3年3月に高校を卒業する高校生について、令和2年10月末現在の公共職業安定所(ハローワーク)求人における求人・求職・就職内定率の状況取りまとめが公表されました。(とりまとめの対象は、学校やハローワークからの職業紹介を希望した高校生になります。)

発表の概要と、就職内定率を都道府県別に見てみましょう。

(1)高校生の新卒の就職内定率・内定者数・求人数・求職者数

○ 就職内定率 64.2%で、前年同期比0.2 ポイントの上昇

○ 就職内定者数 約9万8千人で、同9.9%の減

○ 求人数 約37 万人で、同20.7%の減

○ 求職者数 約15 万2千人で、同10.1%の減

○ 求人倍率 2.43 倍で、同0.32 ポイントの低下

例年の調査では9月末の状況について取りまとめられていますが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、選考開始時期が1ヶ月後ろ倒しになったことを踏まえて、本年度は調査時点を10月末に代えて取りまとめています。

前年同期比は、去年令和元年9月末時点との比較になります。


就職内定率は昨年とほぼ横ばいの結果となりました。ここで注目するのは、求職者人数が10%以上減少し、内定者数も10%近く減少してることです。

厚生労働省は「コロナ禍の厳しい就職環境を避け、進学や公務員を選ぶ生徒が増えたようだ」と分析しています。

(2)高校生新卒の内定率、都道府県別比較

高校新卒者の就職内定率を都道府県別に比較してみます。

就職内定率が昨年より減少している県

  • 奈良県 求人数1,972(△15.0) 内定者数759(△13.0) 内定率57.5%(△7.0)
  • 東京都 求人数38,888(△25.1) 内定者数2,699(△19.3) 内定率47.6%(△6.1)
  • 三重県 求人数7,434(△22.1) 内定者数2,849(△11.6) 内定率75.5%(△4.6)
  • 愛知県 求人数29,626(△24.6) 内定者数7,812(△13.6) 内定率72.2%(△4.4)
  • 新潟県 求人数7,628(△18.8) 内定者数1,885(△20.7) 内定率69.4%(△3.8)

※()内は前年同月比

就職内定率が昨年より増加している県

  • 栃木県 求人数6,343(△23.2) 内定者数2,288(△5.8) 内定率68.3%(5.1)
  • 長崎県 求人数3,937(△20.3) 内定者数1,892(△0.5) 内定率68.1%(5.4)
  • 北海道 求人数15,111(△14.4) 内定者数2,986(0.6) 内定率45.9%(5.5)
  • 高知県 求人数1,652(△15.0) 内定者数579(△3.8) 内定率58.5%(5.8)
  • 鹿児島県 求人数5,185(△13.1)  内定者数2,530(1.4) 内定率73.6%(11.8)

※()内は前年同月比

就職内定率ランキング

1位 福井県 83.3%(4.0)
2位 山口県 79.6%(2.3)
3位 富山県 79.1%(0.9)
4位 島根県 77.9%(4.5)
5位 石川県 76.0%(1.7)
6位 三重県 75.5%(△4.6)
7位 鹿児島県 73.6%(11.8)
8位 香川県 73.2%(4.9)
9位 静岡県 73.0%(2.2)
10位 兵庫県 72.7%(3.5)
11位  愛知県 72.2%(△4.4)
12位 愛媛県 71.4%(3.4)
13位 滋賀県 70.7%(2.1)
14位 岩手県 70.5%(△0.1)
15位 佐賀県 69.8%(0.9)
16位 新潟県 69.4%(△3.8)
17位 山形県 68.8%(3.0)
18位 栃木県 68.3%(5.1)
19位 長崎県 68.1%(5.4)
20位 山梨県 67.9%(1.1)
21位 鳥取県 67.8%(2.5)
22位 茨城県 67.4%(△0.7)
23位 岡山県 67.3%(△0.5)
24位 徳島県 67.3%(△0.3)
25位 福島県 67.3%(1.2)
26位 群馬県 66.4%(△2.5)
27位 大分県 66.0%(1.3)
28位 和歌山県 65.5%(△1.6)
29位 岐阜県 64.8%(1.4)
30位 長野県 64.5%(△1.8)
31位 埼玉県 63.3%(△1.9)
32位 広島県 62.5%(1.3)
33位 福岡県 61.6%(2.2)
34位 宮崎県 60.3%(△2.9)
35位 京都県 59.9%(0.8)
36位 青森県 59.8%(0.2)
37位 宮城県 59.3%(△3.0)
38位 高知県 58.5%(5.8)
39位 大阪県 58.5%(△3.7)
40位 秋田県 58.3%(4.2)
41位 奈良県 57.5%(△7.0)
42位 熊本県 56.6%(1.7)
43位 千葉県 55.7%(△3.5)
44位 東京都 47.6%(△6.1)
45位 神奈川県 47.1%(△2.8)
46位 北海道 45.9%(5.5)
47位 沖縄県 26.7%(△1.3)

※()内は前年同月比

上位県では8割近くの内定率に対して、下位4都道県に関しては内定率が50%に満たしておらず、地域格差が目立つ結果となりました。

(3)まとめ

令和2年度の高校生新卒の2020年10月末時点の就職内定率は、64.2%と昨年とほぼ横ばいの結果となりました。
しかし昨年と比べ求職者人数が10%以上減少し、内定者数も10%近く減少しています。

都道府県ごとに比較をすると、内定率が上位の県は8割近くの内定率に達していることに対し、下位4都道県に関しては内定率が50%に満たしておらず、地域格差が目立つ結果となっております。

今年度の高卒採用を継続される企業は都道府県も参考に求人活動を行うことをお勧めします。

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