今さら聞けない?!高卒採用で実施すべき試験問題の内容とは? | 記事一覧 | 高卒採用Lab 高校生採用を科学する

今さら聞けない?!高卒採用で実施すべき試験問題の内容とは?

よくいただく質問として「高卒採用の試験って何をやればいいの?」「高卒採用における人材の見極めはどのように行えばいいの?」「そもそも高卒採用で書類選考は実施できるの?」といった質問です。今回の記事では、そんな人事ご担当者様の疑問を解決する為に、実際に弊社で行っている採用選考試験の内容も交えながら、ご紹介をしていきます。


(1)高卒採用における選考試験はどんな問題を実施すればいい?

①高卒採用で書類選考は実施していいのか?

高卒採用を初めて実施する企業さまからよくいただく質問の1つとして、「高卒採用で書類選考は行っていいのか?」という質問です。大学生の就職活動では、SPIや一般常識の筆記試験等、書類試験によって合否を判断されることも多くあると思いますが、従来の高卒採用において書類試験の結果のみで合否を判断することはNGとされています。基本的には1回以上の面接を実施し、そこで合否を判断することが求められています。

②選考試験の内容は何をやればいい?

高卒採用における選考内容は、大きく分けると「面接」「適性検査」「学科試験」「その他」の4つがあります。

※高卒採用における実際の求人票(株式会社ジンジブのもの)

●面接
受験者に対して合格を出すまでに1回~2回の面接を設けている企業がほとんどです。上述したように、高卒採用においては書類試験のみで合否を判断することはNGとされていますので、応募が来た際は必ず1回以上の面接を実施することが必要です。

●学科試験
学科試験問題の内容としては、一般常識・国語・数学・英語・社会・理科・作文の中から選択をすることができますが、ここで注意しておきたいポイントとしては、試験問題の内容が多くなればなるほど、高校生からの応募のハードルが高くなってしまうということです。高卒採用における選考試験の内容を「面接のみ」で設定している企業も多くいる中で、学科試験が選考プロセスに含まれると二の足を踏んで応募候補から外してしまう、といった高校生の声が多いことも事実です。

大切なことは、高卒の人材にどんなスキルを求めるのかから逆算して選考内容を設定することです。「合否の結果には特に影響はしないけれども過去も実施していたから学科試験の問題を実施している」「大卒の採用活動においても学科試験を設けているから高卒採用でもなんとなく実施している」といった企業様もよくいますが、その場合は思い切って学科試験はなくしてしまった方が、高校生からの応募を集められる可能性も高くなるでしょう。

(2)【試験問題例】高卒採用における適正検査とは?

ここからは、高卒採用における適正検査の有用性について見ていきましょう。弊社で実施をしている適正検査の事例も踏まえてご紹介をしていきます。

まず、高卒採用における適正検査を実施する目的として、大きく次の3つが挙げられます。

①足きりのため

②参考指標にするため

③入社後の教育のため

高卒採用においては、選考の段階でいかに人材のポテンシャルを見極めて採用できるかが1つの鍵となりますが、適正検査もそれに応じて、受験者のポテンシャルを見極められる内容を実施することが良いでしょう。それぞれ①②③において活用できそうな適正検査の内容をご紹介していきます。

①足きりのための適性検査

まず、①足きりのために実施をする適性検査の代表例として、SPI検査やテンポスバスターズ診断があります。適性検査の結果で一定以上のスコアを獲得した人材のみ採用する、と社内の過去実績も基にしながら採用基準を設けておくことによって、後々「採用して失敗した」という状態を防ぐことに役立ちます。(テンポスバスターズ診断については、中途採用の選考プロセスの中で実施している企業が多くなっています)

②参考指標にするための適性検査

続いて、②参考指標として実施をする適性検査の代表例として、グリット診断やCUBICが挙げられます。ここではグリット診断についてフォーカスをします。グリット診断とは、継続力(やり続ける力)を診断するためのテストです。この数値は状況によって変化する為、あくまで参考指標として実施をすることを推奨します。

③入社後の教育のための適性検査

最後に、入社後の教育に使用するための適性検査として、TA分析をご紹介します。TAとはTransactional Analysisの略で、交流分析・対話分析(対人関係をあらゆる確度から分析すること)です。TA分析では、診断を通じて受験者の弱み、強みを把握し、入社後に「どの部分を育てるか」の判断を行う為に活用します。

TA分析では、上記のような60問の質問に答えていき、CP、NP、A、FC、AC、RCの6つの項目において、それぞれがどれくらいのスコアなのかを算出します。ここで算出した各数値をグラフ化したものをエゴグラムと呼びます。

このエゴグラムは心の状態をグラフ化したものであり、基本的な心理ポジションや性格が分かります。入社後のコミュニケーション、教育をしていく中での参考データとして活用することを推奨しています。

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(3)まとめ

いかがでしたでしょうか。今回の記事では、高卒採用における選考試験の基本的な考え方、具体的な試験問題の内容について弊社で実施をしている事例も踏まえて見ていきました。大卒採用とは異なり、高卒採用は筆記試験のみで合否を判断することはNGですが、自社でどのような人材を採用したいのかを明確に言語化し、その人材を選考で見極める為に必要な試験を設定することを心がけましょう。

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