高卒でつまずいた僕が、10年後に採用を任されるまでのリアルストーリー | 記事一覧 | 高卒採用Lab 高校生採用を科学する

高卒でつまずいた僕が、10年後に採用を任されるまでのリアルストーリー

「高卒で就職して、失敗もした。だからこそ伝えられることがあるんです。」
そう語るのは、株式会社カクヤスで働いてもうすぐ10年になる新間雄太(しんまゆうた)さん。
野球一筋だった高校時代。目標が見えないまま社会に出て、最初の就職先は約1年で退職

その後、アルバイトとして入社したカクヤスでは仲間に恵まれ、居場所を見つけたことで再出発を果たしました。アルバイトから正社員になり、採用も担当。現在はセンター管理にも携わりながら、後輩たちを支えています。

「学歴に関係なくチャレンジできる環境です。」
高校卒業から10年以上歩んできた新間さんのキャリアは、進路に悩む高校生や高卒採用を考える企業に、大切なヒントを届けてくれるでしょう。

インタビューでは高校卒業後カクヤスへ入社し、ドライバー職から採用担当へとキャリアチェンジした乙茂内(おともない)さんにも同席していただきお話を伺います。

新間さんのキャリアステップ

やりたいことがなかった僕がドライバーになった理由

高校卒業後、就職を選んだ理由を教えてください
(新間さん)
正直、やりたいことがなかったからです。
幼い頃から野球に没頭していて、高校時代も野球中心でした。なんとなく「先生になれたらいいな」と思った時期もありましたが、勉強は苦手だったんですよね。進学しても何を学びたいかはっきりしなくて…。なので、大学に行くより、親に迷惑をかけずに早く働こうと思ったんです。


どのように就職先を決めたのでしょうか?
商業高校だったので就職する生徒の方が多かったんです。
僕は体を動かす仕事をしたくて、酒屋のドライバーとして就職しました。父親もドライバーなので、イメージしやすかったのも大きいですね。


迷いや不安はありませんでしたか?
地元では進学する友達が多くて、就職は僕一人だけだったので葛藤はありました。でも、野球部の先輩で、その会社でドライバーとして働いてる人がいて、話を聞いたことで迷いがなくなりましたね。


入社後の仕事や生活はいかがでしたか?
会社では先輩にかわいがっていただきました。
ただ、最初の会社は朝5時半くらいに出社して、帰宅は18時頃で、休みは日曜と祝日だけ。
しかも、地元に帰ると大学に行った友達は遊んでいたりサボっていたりで、羨ましいなと思ったこともありました。正直、朝起きて会社に行くのが嫌だなと思ったり…。


結果的に退職を決断をされたのですね
そうですね。結果としては失敗なのかもしれません。単純に自分自身がまだまだ幼なかったと思います。

居心地のよい職場で新しいキャリアがスタート


数ある仕事の中で、なぜカクヤスのアルバイトを?
(新間さん)
正社員で失敗しているので、次はアルバイトがいいかなと思って、求人サイトでカクヤスを見つけました。トラックで配達する仕事なので、「前職の経験も活かせるかも」と思えたのも大きかったですね。


働き始めたときの印象を教えてください
最初の配属は東京都の両国店でした。週4〜5日くらい、バイクで飲食店や家庭に配送していました。
なじみやすい環境で、みなさん仲良くしてくれました。困っていることがあると、すぐに声をかけてくれるんですよ。自然と「ここなら続けられそう」と思えましたね。


正社員になったきっかけは何でしょうか?
あるとき、当時のエリアマネージャーと面談があって、「もう一度(正社員に)チャレンジしてみないか」と声をかけてもらったんです。前職のドライバー経験も伝えていたので、すんなり話が進みました。正社員になることに、もう不安はなかったですね。


アルバイトから正社員になって、やりがいを感じた瞬間は?
ドライバーとして毎日30〜40店舗を回り、トラックが軽くなっていくと、清々しい達成感を感じていました。また、配送センターに帰ってくると仲間が迎えてくれる、部活動の延長のような活気ある職場にも支えられていましたね。

僕は人と接するのが好きなので、顔なじみのお客様から「今日もありがとね」「暑い中ご苦労さま」と言ってもらえるのが、とてもうれしいですね。冷えたおしぼりを渡してくれたり、お水をくださったり…。そんなちょっとした心遣いに、毎日励まされていました。

インタビューでは採用担当の乙茂内(おともない)さんにも同席していただきました。

採用担当の乙茂内さんにお伺いします。現場の雰囲気がとても明るいと聞きましたが、理由はどこにあると思いますか?

(乙茂内さん)
外に出たら基本は一人なので、配送に出る前の時間をみんな大切にしていると思います。
僕自身も、高校卒業後にドライバー職で入社したことがキャリアの始まりです。

配送から戻ってきたときに「今日こんなことあったよ」と話したり、誰かが「こんなことが大変だったよ」と言ったり。家に帰ってきたような安心感があって、自然と会話も生まれたことを思い出します。
また、毎年高卒の新入社員が入るので、彼らにとっても居心地のよい空間を作ろうと周りが気を配っているんですよね。

失敗した経験こそが高校生の背中を押せる

なぜ採用業務に異動になったと思いますか?
(新間さん)
カクヤスは新卒社員が入ると、必ず1人ずつ先輩のトレーナーがつきます。僕もトレーナーとして後輩の育成を担当して、その経験を買ってくれたんだと思います。


ご自身も採用に関わりたいという気持ちが?
はい。入社後の教育だけじゃなくて、入社する前は?と、採用活動にもどんどん関心が湧いてきて。
高卒採用の部署で活躍していた先輩に、僕と同じように物流部のドライバー出身の人もいました。「自分にもできるかもしれない」と励みになりましたね。


採用担当になって、印象に残っている出来事はありますか?
九州の高校を訪問して、与論島でお話をさせていただいたときのことです。僕の話を聞いた生徒が職場見学に来てくれて、最終的に入社しました。
彼は東京で一人暮らしをしながら今も頑張っています。地方から東京に出てくるのは、勇気がいる決断なので…。「道を作ってあげられた」と本当にうれしかったですし、同時に責任の重大さも感じました。


現在はまた現場に戻られたそうですね
結婚を機に生活スタイルが変わって、今はまた配送センターに戻ってきて、管理の仕事をしています。採用時代は地方出張も多くて、家を空けることが多かったんですが、今は家庭を守りながら会社に貢献しています。


採用経験は今の仕事にも活きていますか?
はい。地方から出てきて、誰も知らない土地で頑張っている人たちの気持ちが、今ならよくわかるんです。なので現場でも声かけなどは意識してますね。


乙茂内さんも地方出身と伺いました
(乙茂内さん)
はい。私は岩手出身で、高校卒業のタイミングで上京してきました。
今は地元の良さも分かりますが、当時は「とにかく外に出たい」気持ちが強かったんです。
でも実際に来てみると、やっぱり大変なこともたくさんあるんですよね。たとえば、一人暮らしは全部自分でやらなきゃいけないとか。なので、高校生たちには「東京にはいいこともあるけど、つらいこともあるよ」と正直に伝えてます。


東京でチャレンジしたい気持ちを応援しているのですね
(乙茂内さん)
帰る場所があることは地方出身者の支えなんです。実際、僕も「何かあったら帰ればいいや」と軽い気持ちで出てきたんですよ(笑)それでも、社会に一歩踏み出せると思います。まだ18、19才。人生はこれからだし、今から経験を積み上げていけばいい、といつも伝えていますね。


どのようなサポート体制があるのでしょうか?
(乙茂内さん)
当社では社員寮を用意しています。光熱費はもらいますが、生活面も支援しています。掃除の仕方や水回りの清潔な保ち方など、1人暮らしの基礎を教えるんですよ。たとえば、3ヶ月に1回の定期点検では部屋の様子を見たり、生活の乱れがないかをチェックしたりもします。体調を崩す前兆は生活環境に表れますからね。

支えてくれる家族と支えていきたい仲間の存在

再び現場に戻られて、今はどんなやりがいを感じていますか?
(新間さん)
今は、配送センターで主に「人・物・お金」の管理をしていますが、やっぱり一番大切なのは「人」だと思います。これまで多くの人と関わる中で、人材育成やマネジメントの経験を積ませてもらったことが、自分にとって大きな財産です。
毎日「このセンターをどう円滑に回すか」を考えながら、メンバーたちと一緒に走っています。


今の目標を教えてください
課長(センター長)になりたいですね!


モチベーションの源泉はどこにあるのでしょうか?
家族の存在は大きいですね。
もう一つは、現場にいる若いメンバーの成長を見届けたいという気持ちです。仕事はもちろん、人としても成長できるようにサポートしていきたい。アドバイスだったり、ちょっとした声かけだったりをすると、彼らがどんどん変わっていく…。そんな瞬間にやりがいを感じますね。

コツコツ積み重ねた先にチャンスはやってくる

キャリアを振り返って「高卒で社会に出てよかった」と思えるときは?
(新間さん)
同級生より先に社会を経験できたことは大きかったです。
僕は大学や専門に進んだ友人たちよりも、少し早く社会を知ることができたので、社会の先輩として、自負のようなものはありますね。


みんなで一緒に成長していける会社だと感じます
はい。新卒採用は高卒が多いですし、年に1回、「今の仕事はどう?」「将来やってみたい仕事は?」と聞いてくれる自己申告制度があって、やりたいことをアピールできます。
僕も当時「人と関わる仕事がしたい」と書きました。その後、ドライバーから人材育成へ進めたので、チャレンジしやすい環境だと実感しています。


学歴に関係なくチャレンジできる環境なんですね
そうですね。本当に学歴を問わない会社だと思います。
高卒でも大卒でも、「チャレンジしたい」という気持ちがあれば、全力で応援してくれる。当社の一番の魅力だと思います。

進路に悩む高校生にメッセージをお願いします

(新間さん)
当時の自分にはできなかったからこそ言えることなのですが、まずは5分でも10分でも「将来」を考える時間を作ってみてください。やりたいことが決まっていないなら、大学に進むのもひとつの手だと思います。でも、就職も立派な選択肢ですよ!
夏休みの3日間でも将来を考えてみましょう。スマートフォンで仕事を検索したり、職場見学を複数社行ってみたりするのも良いですね!

(乙茂内さん)
大事なのは、周りに流されるのではなく、自分で選ぶことだと思います。そしてその選択に責任を持ってほしいです。自分の選択を継続することも大事です。私は「まずは3年続けよう」とスタートしました。
今(2025年)は売り手市場で、転職の選択肢が増えていますよね。
でも、「数ヶ月でその仕事の何が分かったのか?」と考えると、ある程度続けることは大事です。
なので、高校生の間は「学校を休まず通う」のような小さな継続でもいいと思いますよ。
継続力は、社会に出たときに自分を支えてくれる大きな力に変わります。

まとめ


高卒での就職は、完成された人材を採用するのではなく、これから伸びていく可能性を信じることかもしれません。野球一筋だった高校時代を経て、目標が定まらないまま社会に出た新間さん。
最初の職場ではつまずきもありましたが、支えあっていける仲間に出会い、アルバイトから正社員になり、採用担当や現場管理を担う立場へとキャリアを重ねてきました。
「学歴だけで測れない人の伸びしろを、どう支え、育てていけるか」そのヒントは彼の10年に詰まっているでしょう。

【企業情報】
会社名:株式会社カクヤス
設立:2020年10月1日
事業内容:酒類・食品等の飲食店向けおよび家庭向け販売

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