18才で決めた調理師への挑戦―リーガロイヤルホテルで見つけた“働く喜び” | 記事一覧 | 高卒採用Lab 高校生採用を科学する

18才で決めた調理師への挑戦―リーガロイヤルホテルで見つけた“働く喜び”

最新の文部科学省の調査(令和6年度学校基本調査)によると、進学率は87.3%と過去最高を更新する一方で、高校卒業後すぐに就職する人は15.6%にとどまっています。
多くの人が進学を選ぶ中で、早く現場で経験を積もうと高校卒業後に働く道を選ぶ人もいます。

高校の製菓コースで資格を取り、リーガロイヤルホテルで働き始めた小林さんもその一人です。
働く中で見つけた目標ややりがい、若手を育てる環境がある職場で過ごす日々を通じて、高校卒業後に働くことはキャリアを築く確かな選択肢のひとつであることがわかります。

“進学じゃない道”を選んだ理由

「絶対に就職したいと思っていたわけではなかったんです」

高校では製菓コースでお菓子作りを学び、製菓衛生師免許も取得。高校ではまわりが進学を選ぶ中で、私は「早く現場で経験を積んだほうがいいかもしれない」と考え、リーガロイヤルホテルで働く道を選びました。
両親がリーガロイヤルホテルで働いていたことがあり、ホテルの調理に興味を持ったのがきっかけでした。

リーガロイヤルホテルズでは数年前から高校卒の採用に力を入れており、小林さんのような若い人材を積極的に受け入れています。人事部の中林さんはこう語ります。
「以前は専門学校からの採用が中心でしたが、今は普通科の高校生など未経験の方にも門戸を広げています。現場と人事が連携して育てていく体制を整えています。」

現場で学ぶ“働くこと”のリアル

高校で学んだことがすぐに役立つわけじゃなくて、入社当初は本当にわからないことばかりでした。

配属されたのは調理部。高校ではお菓子作りが中心でしたが、今はビュッフェ料理や婚礼料理などの調理を担当しています。まな板の準備から仕込み、肉のカット、ピザの組み立てなど、現場で一つひとつ覚えていきました。

同じ作業でも、教えてくれる人によって言い方ややり方が違うことがあって、最初は『あれ?どうすればいいんだろう…』と迷うこともありました。でも、それも現場ならではのことだと思いますし、いろんなやり方を知るきっかけにもなっています。

時には結果が出ず落ち込むこともありましたが、声をかけてくれる先輩や同期がいたことで、支えられてきました。

 同期には普通科出身で、包丁を買うところから始めた仲間もいます。
一緒に覚えていける環境があるって、本当にありがたいです。

「美味しい」のひと言が、何よりのごほうび

月に4回くらい、『スタンドコック』としてお客様の前に立って調理する機会があるんです。

ローストビーフを切ったり、ラーメンを仕上げたりしながら直接お客様に料理を手渡します。
普段は厨房の奥で仕込み作業をしていてお客様と関わることってほとんどないので、お客様の反応を直接見られるのがすごく楽しいです。直接『美味しい』と言ってもらえると、『この仕事をしていてよかったな』って思います。

若手を育てる、リーガロイヤルホテルズの取り組み

リーガロイヤルホテルズでは、サービス・調理の社内コンクールを毎年開催。全国のホテルから集まったスタッフが技術を競い合います。人事部の中林さん自身もかつて出場した経験があります。

「自分の実力を確かめたり、外の世界に刺激を受けたりできる場。目標を持って取り組むきっかけにもなります」さらに、若手向けの基礎研修だけでなく、中堅社員へのレベルアップ研修も充実。
「高卒だからといって、成長の機会が限られることはありません。むしろ、若いうちから色々な部署を経験して、視野を広げてもらうことを重視しています」

見えてきた、これからの自分の姿

「今は、調理師免許を取ることが一番の目標です。2年間調理業務の経験を積めば、受験資格がもらえるのでそれを目標に日々の業務に励んでいます」

ホテル内には、フランス料理、中国料理、日本料理、鉄板焼きなど様々なレストランがあり異動もあるので、様々な料理を経験できるのは魅力だと感じています。お客様と接する機会が多いレストラン部門には興味がありますね。宴会調理でしっかりと知識を得てから異動してみたいと思っています。

将来的には、調理場と予約部門の橋渡し役となる“調理事務”にも興味があります。
全体を見渡すようなポジションで、アレルギー情報の伝達など、調理業務を支える役割にも挑戦してみたいです。

リーガロイヤルホテルズには、一般職のステップとして「J1」から「J4」までの等級があり、小林さんは現在「J1」。
「まずはJ4を目指しています。先輩たちは知識も豊富で、フランス語も自然に使いこなしていて、本当にかっこいいんです」

進路に悩む高校生のみなさんへ

「就職か進学か、どっちを選んでも間違いじゃないと思うんです」

私は“直感”で就職を選んで、やってみて合わなかったら進学すればいいと思っていました。結果的に今、働いてよかったって思えているので、自分が『こっちかな』って感じた方向に進めばいいと思います。考えすぎなくても大丈夫。自分の感覚を信じてみてください。

【企業情報】
会社名:株式会社 ロイヤルホテル
設立:1932年(昭和7年)2月
東京証券取引所 スタンダード市場 普通株式 証券コード [ 9713 ]
従業員数:1096名
業種:宿泊施設の経営、食堂・宴会場の経営、スポーツ施設の運営、食料品の販売

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