「この会社は絶対に自分を大事にしてくれる」直感を信じた就職先選び【高卒社会人のリアルキャリア 】

就職を希望する高校生&就活をサポートする教員向けのイベント「先生Fes」で株式会社大和紙工業と出会い、2025年に入社した小須田凪彩さん。
職場、そして入社1年目の高卒社会人が交流する「ROOKIE’S CLUB」で学ぶ日々について伺いました。
「早起きが大変」「貯金」など、若者らしい素直さと、「紙の世界」でのやりがい、未来を見つめる思いが伝わるインタビューをお届けします。
「先生Fes」で出会った会社へ応募

Q大学進学という道もある中、就職を希望したのはなぜですか?
もともとは進学を希望していたのですが、失敗しちゃって。よく考えると、働くほうが自分に合っている気がしたし、早く稼ぎたくて就職することにしました。
それからは、いろいろな会社に見学へ行ったり、「先生Fes」(教員は企業の説明や実際のお仕事体験を通じてその職業について知り、企業は高校生が求める職場環境やキャリア支援についての理解を深めることができるイベント。教員とともに高校生も参加可能)に参加したりしました。
Q大和紙工業を志望した理由を教えてください。
「先生Fes」で出会って会社見学へ行ったのですが、社員のみなさんが丁寧にあいさつしてくれて、その人柄のよさに惹かれました。「ここで働いたら、たぶん、いや絶対に大事にしてくれるな」って感じたんです。
あと、私はもともと趣味で書道をやっていて、書道と紙には似たようなところがあるので、紙に携わるお仕事をしてみたいと思いました。
結局、5社ぐらい見学したのですが、応募したのは大和紙工業1社です。
店頭に並んだ商品を見たときにこみあげるうれしさ
Q入社後のキャリアについて教えてください。
機械オペレーターという職種で、紙の表面を加工したり、校正を任せてもらったりしています。
Qやりがいを感じるのはどんな時ですか?
表面加工といっても、いろんな種類の加工があります。私が任せてもらっている業務は、細かいところまでしっかり見ないといけなくて、さらに芸術力とかも求められる。そこが、やっていておもしろいなぁと思います。
また、本屋さんへ行ったときとかに、自分が担当した本が並んでいるのを見たときはすごくうれしかったです。

Q入社して感じた苦労はありますか?
早起きですね。ふだんは8時出社で6時前とかに起きるのですが、学生のときはまだ寝ている時間。正直、学生ってちょっと遅れても大丈夫っていう気持ちがあるじゃないですか。でも社会人は遅刻したらアウトなので、毎日必死に起きています。
それと、私は背が低いのですが、男性が多い会社なので、すべてのものが高いところにあるんです。ちょっとしたことですが、電源の位置が高くてなかなか入れられなかったり。でも、それはすぐに職場で下げてくれました。
Q業務でむずかしく感じる瞬間は何ですか?
私自身が不器用なので、手先を使う作業は大変かもしれません。
でも、先輩たちがやさしくて、何回聞いても教えてくれるのですごくありがたいです。

今の自分にできるのはガムシャラにがんばること
Qジンジブ主催のプログラム「ROOKIE’S CLUB(ルーキーズクラブ)」に参加してみていかがですか?
社会人になるという意識が強くなったし、社会人になったときに必要なことを教えてくれるのでとても勉強になります。
あと、グループディスカッションがあって、いろいろな会社の方のお話を聞けたり、意見交換ができたりするところも魅力を感じました。
Q高卒で社会人になってよかったなぁと思うことは何ですか?
生活が安定したこと、生活リズムがよくなって健康的になったこと。
肉体労働なので、おなかがすくんですね。なので、ごはんをいっぱい食べるようになりました。コンビニ弁当1個じゃ足りないくらい。
ファーストフードのLLセットくらい食べれます(笑)
Qお仕事でのこれからの目標はありますか?
目指すところは機長です。今は、目標のためにガムシャラにがんばる毎日なので、その先のことはちょっと想像がつかないですね。
Q目標とする先輩はいますか?
今、教えていただいている機長の方を尊敬しています。教え方がすごく上手なんですよ。わたしにとって神さまみたいな存在です。もしも今後、後輩ができたら、自分も機長のように教えられる、尊敬してもらえるような先輩になりたいですね。
Q今後、どのように働きたいですか?
稼げるだけ稼いで、老後のために貯金したいです(笑)。
Q最後に、進路を決める高校生にアドバイスをお願いします。
何すればいいのかとかいろいろ悩むとは思うんですけど、とりあえず、ちょっとでも気になったらその会社に足を運んだほうがいいです。実際に行くことで、初めて会社の雰囲気とかがわかるので。やっぱり紙の情報だけだと、わからないことがたくさんあります。とにかくいろんなところへ行って、そこから自分に合う企業を絞り込んで、「ここだ!」っていう場所を決められたらステキだなと思います。

進学をあきらめて、急きょ就職活動を始める高校生がいます。
それは「進学できなかったから」という理由ではなく、「働くことが自分に合っている」から。
けっして消極的ではなく、自分で選んだ前向きなひとつの道です。
その熱意をしっかり受けとめて、成長していく姿を一緒に見守りませんか?
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