「大学進学ではなくスシローへの就職を選んだ理由」——高卒社員が語る成長と挑戦【高卒社会人のリアルキャリア】

高卒でスシローに就職し、3年目からは店長として活躍している太田さん。 海外出店での勤務など、豊富な経験を積んできた現在5年目の太田さんに、高卒で就職して感じた「大変だったこと」と「よかったこと」について伺いました。
目次
アルバイトから社員へ——仕事への意識が変わった瞬間
スシローとの出会いを教えてください。
高校1年生の冬休み、母に「オープニングスタッフは働きやすいよ」と勧められ、近所のスシローの新規オープン店舗でアルバイトを始めたのがきっかけです。
学生スタッフが多く、みんなでワイワイと働く雰囲気がとても楽しかったのを覚えています。と同時に、社員の方々の仕事に対する意識が高く、その姿に刺激を受けるうちに「ここでずっと働けたらいいな」と自然に思うようになりました。
就職活動について教えてください。
本当にやりたいことを考えたとき、大学で勉強するよりもスシローで働きたいという気持ちが強くなりました。
しかし、「大学進学が当たり前」という環境で育ったので、親や先生からは最初は反対されました。それでも、「どうしてここで働きたいのか」を何度も説明し続けた結果、最終的には「そこまで言うなら頑張ってみなさい」と応援してもらえるようになりました。
キャリアの転機——入社から店長へ

入社後のキャリアについて教えてください。
2020年4月に新卒で入社し、すぐに店舗に配属されました。
店長のもとで実務経験を積みながら、接客やオペレーション、スタッフとの関わりを通じて学ぶ日々でした。そして2022年4月、店長に就任。
現在は2店舗目の店長を任され、約74名のアルバイト・パートスタッフをまとめながら、店舗マネジメントに取り組んでいます。
現在の業務内容について教えてください。
売上や利益などの数値管理に加え、アルバイトやパートスタッフの教育・指導も大切な仕事です。
また、現場にも積極的に入り、接客やオペレーションの最前線に立つようにしています。現場にいることで、スタッフの様子や店舗の雰囲気を把握し、適切な指導や改善につなげています。
どんなときにやりがいを感じますか?
学生スタッフが成長し、「楽しく働けている」と感じてもらえたときは嬉しいですね。
また、繁忙期に向けてスタッフ一丸となって取り組むときの一体感も、大きなやりがいにつながっています。
大変だったことはありますか?
最初の1年間は、「自分が高卒だからできない」とネガティブに考えてしまうことがありました。
また、同級生が大学生活を楽しんでいる様子を見て、うらやましく思うことも。
さらに、サービス業なので、お客様から厳しいご意見を頂くこともありましたし、昇進に伴うプレッシャーも強くなっていきましたね。
それでも、努力を正当に評価してもらえる環境だったので、最終的には「この道を選んでよかった」と思えています。
成長のチャンスを掴む——印象に残った経験

一番楽しかった出来事は何ですか?
2つあります。
1つ目は、入社して1年後にドバイ万博の出店スタッフとして参加し、1年間海外で働いたことです。
もともと英語が好きでしたが、ほとんど話せない状態での挑戦でした。しかし、現地での生活を通じて少しずつ英語を話せるようになり、非常に充実した時間を過ごせました。
海外での経験を積める会社に魅力を感じて入社したので、このチャンスを得られて本当に良かったです。2つ目は、店長として苦戦していたときに、営業課長から「店長に推薦した理由」として「真摯さと素直さ」を挙げてもらえたことです。
「自分の努力を見てくれている人がいる」と実感できた瞬間で、とても嬉しかったです。
モチベーションの源泉は将来の目標
現在の働くモチベーションは何ですか?
今は自分自身の目標を決めたので、それに向かって日々努力しています。
入社当初は「ここで働きたい」という気持ちだけで入社しました。将来の目標は明確ではありませんでした。働いていると困難もあり気持ちだけでは、くじけそうになることがありました。
くじけそうになったときに「なぜ自分は働いているのか?」を改めて考える時間を作りました。
その結果、エリアマネージャーや課長を目指し、海外で働きたいという目標が生まれました。
目標が定まってからは、英語の勉強やビジネススキルの習得に積極的に取り組んでいます。
高卒でよかったこと——4年間の濃密な経験
高卒でよかったと思うことは?
同世代と比べて早い段階で店長という貴重な経験ができたこと、そして海外勤務のチャンスを得られたことです。
また、この4年間で得た経験や人脈は、自分にとって非常に価値のあるものになりました。
最初は反対していた親も、今ではこの選択を認めてくれています。
高校生に向けてメッセージをお願いします。
「大学進学が当たり前」と思わず、本当に自分がやりたいことを考えてほしいです。
周囲の意見に流されるのではなく、自分の選択肢を広げ、後悔のない決断をしてほしいですね。
【まとめ】——企業の未来を支える高卒新卒の可能性
太田店長のように、高校時代から「ここで働きたい」という強い意志を持ち、行動に移せる高卒生は確かに存在します。
周囲の反対を乗り越え、自ら選んだ道で努力を続ける姿勢は、企業にとって大きな財産になります。
高卒採用は、単に若い人材を確保する手段ではなく、未来を共に築く仲間を見つけるチャンスです。
ぜひ、その可能性に目を向け、志ある若者を迎え入れてみてはいかがでしょうか。
お役立ち資料のダウンロードをご希望の方は下記フォームに入力の上、ダウンロードボタンを押してください。
